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 米Twitterが主要な話題に関するコンテンツを配信する新機能の開発に取り組んでいる。最初に伝えた米Buzzfeedの記事を引用するかたちで、複数の米メディア(The VergeFortuneなど)が現地時間2015年6月18日に報じた。同機能はTwitterにログインしなくても利用できるという。

 新機能の開発プロジェクトは「Project Lightning」と名付けられ、リリースまでまだ数カ月かかる見込み。

 Project Lightningでは、モバイル端末でTwitterアプリケーションを起動し、Twitterのホーム画面中央に表示されたボタンをタップすると、Twitterユーザーの間で話題になっているさまざまな出来事や事件が表示される。グラミー賞やNBAファイナルのように予定されているイベントの場合もあれば、大地震のような自然災害、あるいは事件や事故などの場合もある。

 いずれかを選ぶと、その話題に関するツイート、写真、動画がフルスクリーンで表示され、スワイプ操作でつぎつぎに閲覧できる。表示されるコンテンツは、Twitterのメディア業務チームが関連性の高いものを選んでまとめる。写真および動画はTwitterに投稿されたものだけでなく、「Vine」や「Periscope」のビデオも使用する。ビデオは読み込まれると自動的に再生される。

 また、イベント自体をフォローすることも可能。イベントに関する特定のアカウントをフォローすることなく、関連ツイートを通常のタイムライン上で確認できる。

 Project Lightningはモバイルアプリケーションのほか、Web版でも利用可能にする。他のWebサイトやアプリケーションに埋め込むこともできる。

 Twitterに慣れていないユーザーや非TwitterユーザーがTwitterの強みであるリアルタイムの話題を手軽に追跡できれば、より多くのユーザーを呼び込める可能性がある。同社は4月に米国向けWebサイトのホームページ刷新を発表し、Twitterにログインしていなくても、関心のあるテーマに関するリアルタイムのツイートを閲覧できるようにした(関連記事:Twitterがホームページ刷新、未ログインで注目ツイートを閲覧可能に)。

 Twitterの月間アクティブユーザーは3億200万人で、米Facebookの約5分の1程度だ。しかし、ログインせずにツイートを閲覧する人は多く、Twitterの視聴者は約10億人にのぼると同社は主張している(米Wall Street Journalの報道)。