Nimble Storage Japanは2015年6月19日、SSD(フラッシュストレージ)とNVRAM(不揮発性メモリー)を利用した独自のキャッシュ技術によって高速化を図ったSANストレージ「Nimble Storage」を強化した。具体的には、ストレージの稼働状況をリモートで監視/分析するクラウドサービス「Storage InfoSight」において、ストレージを利用するVMware仮想マシンごとに性能を監視できるようにした。同機能を「VMSight」(仮称)と呼ぶ。
Nimble Storageの特徴の一つであるStorage InfoSightは、ユーザー企業に設置したストレージの監視データを数分おきにクラウドに転送し、グラフやチャートで可視化する。さらに、監視データを自動で分析し、近い将来のストレージ性能や容量を予測する。問題を解決するためのスクリプトなども提供する。
今回、Storage InfoSightを強化し、ストレージの性能情報と合わせて、ストレージを利用しているVMware仮想マシンの性能情報を可視化できるようにした。VMware vCenter Serverから仮想マシンの性能情報を取得してStorage InfoSightに転送する仕組み。これにより、ストレージの監視画面の中で仮想マシンごとのストレージI/O性能などを把握できるようになった(画面1、画面2)。
VMware仮想マシン対応を施した理由を、Nimble Storage Japanでシニアセールスエンジニアを務める川端真氏(写真1)は、「ユーザーの9割がVMware環境からNimble Storageにアクセスしている」と説明。「ユーザーは、ヘビーな使い方をしている一部の仮想マシンが他の仮想マシンに影響を与えることに悩んでいる。これを監視できるようにした」(川端氏)。