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写真1●フラワー・ロボティクスの松井龍哉社長と、ランプユニットを装着した家庭用ロボ「Patin」
写真1●フラワー・ロボティクスの松井龍哉社長と、ランプユニットを装着した家庭用ロボ「Patin」
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写真2●Patinプラットフォームのシステム構成
写真2●Patinプラットフォームのシステム構成
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写真3●Patin本体
写真3●Patin本体
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 フラワー・ロボティクスは2015年6月23日、床を自走できる家庭用ロボット「Patin(パタン)」の試作機を公開した(写真1)。量産機向けに再設計したのち、2016年下半期の発売を目指す。想定する価格は100万円前後で、「3年くらいかけて1万台を売りたい」(同社の松井龍哉社長)。

 Patinは、全方向に回転・移動できるオムニホイールと、カメラやマイク、人や障害物などを検知する各種センサー、無線LAN、NVIDIAの組み込みボード「Jetson TK1」などを備える。

 Patinの特徴は、上部に「サービスユニット」と呼ばれる部品を取り付けることで、様々な機能を持たせることができること(写真2、3)。記者説明会では、ランプユニットを取り付けることで「声で操作できる自律移動ランプ」として機能させるデモを見せた。

 ロボットの行動履歴やセンサーで集めた情報は、Wi-Fiなどを経由してクラウドに集積し、解析できる。「家庭内ロボは、通信機能を通じて家庭内の情報を取れる。ここに大きなマーケットがある」(松井氏)。

 外部企業がサービスユニットを開発することもできる。載せられるユニットの重量は最大4kgほど。フラワー・ロボティクスは外部企業向けに、Patinを操作するためのSDK(ソフトウエア開発キット)「Patin SDK」を提供する。「家電とロボットの組み合わせは面白い。例えば『最適な場所に移動して風を送ってくれる扇風機』などがあり得る。我々も開発するが、ベンチャー企業が面白いものを出してくれることを期待している」(松井氏)。

 Patin SDKは、Patin自身が採用するロボット開発フレームワーク「Robot Operating System(ROS)」をベースに、ロボットの動きをJavaで記述できるようにしたもの。「空間把握した部屋の特定の座標に移動する、人を見付けて自動追尾するなど、ROSが提供するAPIよりも抽象度の高いAPIを提供する」(同社チーフサイエンティストの吉海智晃氏)。Javaに慣れたソフトウエア技術者なら、ROSの知識がなくてもソフトウエアを開発できるという。