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 韓国Samsung Electronicsは、同社が中心となって取り組んでいるモバイルOS「Tizen」を搭載したスマートフォンの新たな機種を年内に複数リリースする。英Reutersが関係筋から情報を得たとして現地時間2015年6月29日に報じた。

 SamsungはTizenベースの「Z1」スマートフォンを今年1月にインドで発売し、2月にバングラデシュにも販売を拡大した(関連記事:Samsung、Tizenスマホ「Z1」をインドに続きバングラデシュでも発売)。Z1は希望小売価格100ドル未満で提供されている。

 関係者の話によると、Samsungは「さまざまな価格帯」で新機種を投入する計画で、上位モデルの登場も見込まれる。

 SamsungはTizenエコシステムの構築に注力しており、複数の腕時計型ウエアラブル端末にTizenを採用しているほか、自社製インターネット対応テレビを年内にすべてTizenベースにする計画を明らかにしている。4月末には、Tizen向けアプリケーションを配信/販売する「Tizen Store」のグローバル展開が報じられた(関連記事:Samsung、Tizenアプリ配信ストアを世界に拡大)。

 Reutersが引用した香港の調査会社Counterpointのデータによると、Z1はインドで累計100万台が出荷され、バングラデシュでは2015年第1四半期に最も販売されたスマートフォンとなった。

 Samsungはより多くのTizenスマートフォンを投入することにより、Tizenユーザーを拡大し、サードパーティーの開発者をTizenエコシステムに取り込みたいと考えていると見られる。

 スマートフォン市場の激しい競争に苦戦しているSamsungにとって、Tizenはモバイル事業回復に向けた重要な戦略の1つだ。米Strategy Analyticsの調査では、2015年第1四半期におけるSamsung製スマートフォンの世界販売台数は8230万台で市場シェア24%を獲得したが、1年前と比べシェアを7ポイント縮小している(米CNETの報道)。