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写真●ETERNUS DX8000 S3 seriesの外観
写真●ETERNUS DX8000 S3 seriesの外観
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 富士通は2015年7月1日、ハイエンドストレージの後継機「ETERNUS DX8000 S3 series」(写真)を販売開始した。従来機「同S2 series」と比べてストレージのI/O性能を約8倍に高め、最大構成時に約400万IOPS(I/O毎秒)とした。今回の機種からさらに、コントローラーにリードキャッシュを搭載して読み出し性能を高めた。価格(税別)は、最小構成で2215万6000円から。モデルに応じて7月31日から順次出荷する。

 DX8000は、富士通のハイエンドSANストレージである。3モデルで構成し、ハイエンドモデルの「DX8900」は、最大24台のコントローラー、最大4608台のディスクドライブ(SSD/HDD)、最大1万3824Tバイトの物理容量を持つ。さらに、今回の新機種(S3 series)からは、オプションでコントローラー内にPCI Express接続型のフラッシュメモリー「Extreme Cache」を搭載し、これをリードキャッシュとして利用できるようにした。DX8900では最大6144Gバイトのリードキャッシュを利用できる。

 新機種の最大の特徴は、CPU性能やドライブ接続インタフェースの帯域拡大(従来比2倍の12Gビット/秒 SASに向上)などにより、従来機と比べてI/O性能を大幅に向上させたこと。DX8900の性能は、コントローラー24台の最大構成でオールSSD構成の場合、ランダムアクセス時のI/O性能はリードキャッシュを使わずに約400万IOPS(8Kバイトブロック、リード100%)となり、従来機「DX8700 S2」(最大構成時)の約8倍に相当する。

 新機種ではまた、データのアクセス頻度に応じてドライブ間でデータ再配置を行うストレージ自動階層制御機能(ILM)と、あらかじめ設定したI/O性能を出せるようにストレージ内部のリソース配分を自動調整するQoS(Quality of Service)機能を連携させた。QoS機能によるチューニングで目標のレスポンス性能に到達しない場合、ILMによって高速な格納先にデータを再配置することでレスポンス性能を確保する。

 新機種ではさらに、VMware vSphere Virtual Volumes(VVols)に対応した。VVolsはvSphereが備える機能であり、複数の仮想マシンを格納したストレージボリュームの単位で性能を制御するのではなく、個々の仮想マシン単位で性能を制御できるようにする。仮想マシンごとにゴールドやブロンズなどのポリシーを設定するだけで、ストレージの性能や機能を変えられるようになる。

 全3モデルで構成する(DX8900/DX8700/DX8100)。上位のDX8900とDX8700の出荷時期は7月31日。DX8900をコントローラー10台構成以上で利用する場合の出荷時期は11月30日。下位のDX8100は日本限定販売で、出荷時期は11月30日。