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 いわき市で、本田技研工業グローバルテレマティクス部が開発したV2Xユニットを活用したバスロケーションシステムの実証実験が計画されている。新常磐交通の路線バス20台にV2Xユニットを実装し、約半年をかけて実証実験を行い、効果と課題を検証する。そのうえで全路線及び高速バスにV2Xユニットを取り付け、スマホやサイネージを通じてバスの運行情報を提供する計画である。V2Xを用いたバスロケーションシステムの実証実験は全国初の試みである。

 実証実験の円滑な実施や実証実験で得られた成果の活用策などを調査研究し、安心安全なまちづくりを推進するため、いわき市やいわき商工会議所らは「まちなか交通支援情報システム研究会」を2015年7月に発足させた。今回の事業は、バス利用者をはじめ将来的にはカーナビユーザーに対する災害情報や公共情報の提供、救急車の迅速な病院搬送、中間貯蔵施設への搬入車両管理、大規模災害による回線断線・混雑時におけるネットワーク維持など様々な活用拡大が期待されるプロジェクトと位置づける。

 いわき商工会議所では、「いわき地域振興ビジョン(平成10年策定)」のテーマの一つに公共交通を取り上げて新軌道交通システムの整備を提言するとともに、中心市街地循環コミュニティバス「あいバス」(平成13年運行開始)など社会実験にも取り組んできた。2014年1月には、東日本大震災を教訓として、行政機関や公共交通機関が保有するリアルタイムな交通情報を共有し、市民に分かりやすくかつ多重的に提供するシステム構築に向けて検討をしてきた。2015年1月~3月には、ゼンリンデータコムが、いわき市を実証フィールドとして情報通信研究機構公募事業の採択を受けた「はたらく車プロジェクト~ビッグデータ収集分析事業~」を実施した。さらに本田技研工業グローバルテレマティクス部の復興支援を受け、同プロジェクトを発展させて今回の「バスロケーションシステム実証実験」が計画された。

 研究会には、いわき商工会議所、いわき市、新常磐交通、福島県いわきタクシー協会いわき支部が参加する。さらにオブザーバーとして、本田技研工業 グローバルテレマティクス部、ゼンリンデータコム、ゲートウェイ・アップ・ジャパンが参加する。