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 オムロンは2015年8月25日、同社のセンサー技術を一般消費者向けに応用して企画化した新製品「ヒューマンビジョンコンポ 家族目線(HVC-C2W)」(以下、家族目線、写真1)を発表した。室内にいる赤ちゃんやペットの様子を、インターネットを介して手元のスマートフォンで見守ることができる。9月11日からAmazon.co.jpで購入できる(9月中に楽天市場でも購入可能)。価格(税込み)は2万9800円。販売目標は2015年度(2016年3月期)に1万台。

写真1a●ヒューマンビジョンコンポ 家族目線(HVC-C2W)の外観
写真1a●ヒューマンビジョンコンポ 家族目線(HVC-C2W)の外観
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写真1b●スタンドを使用
写真1b●スタンドを使用
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写真2●アプリケーションオリエンティド事業部、事業推進部、HS企画課長の寺川裕佳里氏
写真2●アプリケーションオリエンティド事業部、事業推進部、HS企画課長の寺川裕佳里氏
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図1●クラウドを介してカメラセンサーとモバイルアプリケーションが通信する
図1●クラウドを介してカメラセンサーとモバイルアプリケーションが通信する
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画面1●「家族目線 赤ちゃん」のアプリケーション画面
画面1●「家族目線 赤ちゃん」のアプリケーション画面
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 室内に設置するネットワークカメラセンサーである。「家族目線をもうひとつ、がコンセプト」(アプリケーションオリエンティド事業部、事業推進部、HS企画課長の寺川裕佳里氏、写真2)として、家族を見守るもうひとりの家族のように使ってほしいとしている。スタンドまたは壁に設置して使い、室内映像(最大1280×720ドット)を広角視野(100度)で撮影する。赤外線LEDによる暗所撮影も可能。センサー機能は、画像解析を中心に13種類で以下の通り。顔検出、手検出、人体検出、ペット検出、動体検出、音声検出、顔認識、性別推定、年齢推定、表情推定、顔向き指定、視線推定、目つむり推定。

 家族目線は、カメラセンサーとモバイルアプリケーションを組み合わせて利用する。カメラセンサーは、無線LANとクラウドサービスを介してスマートフォンのアプリケーションと通信する(図1)。9月11日の発売と同時に、赤ちゃんを見守る(1)「家族目線 赤ちゃん」と、ペットを見守る(2)「家族目線 ペット」の二つのアプリケーションをリリースする(Android版は9月11日、iOS版は9月下旬にリリース)。その後に、家族全体を見守る「家族目線 おるすばん(仮称)」のリリースを予定する。アプリケーションは順次増やす。

 (1)家族目線 赤ちゃんを使うと、赤ちゃんが動いたことを検知したり、泣き声を検知したりして、これをスマートフォンにプッシュ通知できる(画面1)。これにより例えば、洗濯物を干している最中に、別の部屋にいる赤ちゃんの様子が分かる。このほか、表情(笑顔)を認識して写真撮影し、笑顔になった旨をプッシュ通知する機能なども備える。笑顔を自動で撮りためておき、スライドショー表示できる。現在の様子をライブビュー動画(毎秒15フレーム)や音声マイクで確認したり、マイクで話しかけることもできる。

 (2)家族目線 ペットを使うと、手動では撮影することが難しいペットの正面顔を、自動で写真撮影して残すことができる。また、ペットが動いた領域を履歴としてグラフィカルに見ることができる。ペットがどの場所を好んでいるかなどが分かる。(3)家族目線 おるすばん(仮称)では、見守る対象を家族全体へと広げる。子どもが無事に帰宅できたか、おじいちゃん、おばあちゃんが元気に過ごしているかなどを、離れていても確認できる。本来はいないはずの人物の動きを検知してプッシュ通知するなど、防犯用途にも利用できる。

センサー技術をコンシューマに応用、アプリ開発も容易に

写真3●アプリケーションオリエンティド事業部、事業推進部長の細川速美氏
写真3●アプリケーションオリエンティド事業部、事業推進部長の細川速美氏
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 オムロンが一般消費者向け製品を手がける理由について、アプリケーションオリエンティド事業部、事業推進部長の細川速美氏(写真3)は、IoT(モノのインターネット)とユーザー主導という二つの市場トレンドを挙げる。IoTの鍵はセンサーが握っており、特に視覚を担う画像センサーが大事としながら、「誰でも使えるセンサーを製品化することがセンサーメーカーの使命」(細川氏)とアピールする。

 もう一つのトレンドとして挙げるユーザー主導については、ユーザーとともに商品を作り出す開発スタイルが、一般消費者向けの製品で始まっているという。オムロンは家族目線のアプリケーション開発でも、2015年1月からカメラセンサーやアプリケーション開発キットを開発コミュニティなどに提供し、80個近いアプリケーションのプロトタイプを開発してもらってきた。今後も、こうしたコミュニティ発のアプリケーションが増えることを期待しているという。

 利用するアプリケーションの画面から、利用するセンサー機能を設定する。この設定がカメラセンサーに反映される。これにより、どのようなことを検知・認識したときに、どのようなアクションを起こすのかを設定できる。例えば、動きを検知したら写真を撮影してプッシュ通知するとか、笑顔を認識したら写真を撮影してプッシュ通知するとかの動作ができる。