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写真●スマホの画面をそのまま生中継できる
写真●スマホの画面をそのまま生中継できる
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 ディー・エヌ・エー(DeNA)は2015年8月28日、スマートフォンの画面をそのままネット動画として生中継するアプリ「Mirrativ(ミラティブ)」の提供を始めた。ゲームやSNS、Webサイトなど、利用者が操作しているスマホ画面をリアルタイムに配信できる。内蔵カメラの映像や特定ゲームの内容を配信できるアプリは既にあるが、画面そのものを生中継できるアプリは珍しい。ゲームの「実況」など、スマホ動画を介したコミュニケーションに新たな可能性が広がりそうだ。

 まずAndroid搭載端末向けに提供する。iOS向けにも近日中に提供する予定だ。いずれも利用は無料。

 利用者はまずミラティブのアプリ自体を起動し、配信開始ボタンを押す。以後はミラティブのアプリはバックグラウンドで動作し、利用者が起動したゲームやWebブラウザーといった他のアプリの動作を動画として他の利用者へ配信する(写真)。

 視聴にも同じアプリを使う。視聴者はミラティブのアプリを起動し、配信中の動画一覧から見たいものを選ぶ。文字コメントを投稿する機能もあり、配信者と視聴者でやりとりできる。

 最大の特徴は利用者が動画配信用の機材を用意したりアプリ開発者がアプリを改良したりといった手間が不要なことだ。これまでスマホ画面の動画を配信するには、PCなどを使ってスマホ画面の様子を録画・編集してYouTubeなどの動画サイトに利用者が投稿する必要があった。ゲーム自体が動画の録画や生中継の機能を備えている例もあるが、その場合も開発会社が同機能を組み込んだタイトルに限られる。

 利用例の一つが、ゲームをプレーしている様子を配信する「実況動画」だ。ゲーム動画で他人の上手なプレーを見たり攻略法を探したりといった楽しみ方が、ゲーム愛好家の間で広がっている。

スマホでつながり「ウィンドーショッピング」も

 DeNAで開発を率いた赤川隼一モバイルサービス開発事業部シニアマネジャーは「ゲーム以外にも様々な使い方をしてもらいたい」と話す。同社がミラティブを試験的に公開したところ、ECサイトで買い物をしている様子を生中継する女性の利用者がいたという。「あー、これかわいい」「買ってみようかな」この利用者は商品を選びながら画面に向かってつぶやいている様子を中継していた。「ネットの動画を介して、友達と一緒にウィンドーショッピングをしている感覚で楽しんでもらっている」(赤川シニアマネージャー)。

 当面は配信できる時間帯を毎日の午後8時から深夜0時に限定し、利用者をこの時間帯に集中させてサービスの利用動向を探る。配信に使うAndroid端末のOSはバージョン5以降。

 DeNAは将来的に、同アプリ内で動画広告を配信するほかコメントと一緒に送るスタンプを有料にするなどして収益を得る考え。著名人の生中継を閲覧できる権利を有料で提供するサービスも検討している。