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 米VMwareは2015年9月1日(米国時間)、モバイルデバイス管理(MDM)ソフトウエアの「Airwatch」と、Windowsアプリケーション配信ソフトの「VMware App Volumes」を統合した新製品「Project A2(エースクエア、開発コード名)」を、開催中の年次イベント「VMworld 2015」で発表した。

 MDMソフトのAirwatchは、VMwareが2014年1月に総額15億4500万ドルで買収した米Airwatchの製品。VMware App Volumesは、Windowsアプリケーションのファイルと、そのアプリケーションが利用する仮想的なファイルシステムやレジストリを単一のパッケージにまとめてクライアントに配信するという製品である。Project A2は両製品を統合し、「Windows 10」向けに販売するものとなる。製品発売時期などはまだ明らかにしていない。

 Project A2では、MDMの管理コンソールからWindowsパソコンのシステム環境などを一元管理するだけでなく、Windowsアプリケーションの配信もできるようになる。またこれまでのVMware App Volumesは、デスクトップ仮想化ソフト「VMware Horizon」のクライアントにアプリケーションを配信するツールだった。それがProject A2によって、仮想化されていない通常のWindowsクライアント(物理クライアント)にアプリケーションを配信できるようになる。

既存アプリケーションをWindows 10に配信

写真1●米VMwareのBob Schultz氏
写真1●米VMwareのBob Schultz氏
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 VMwareが狙うのは、企業ユーザーのWindows 10の導入に伴うクライアント管理ソフトへの需要増加だ。VMwareでデスクトップ仮想化などを担当するBob Schultz氏(写真1)は、「Project A2はiOS、Android、Windowsに対応しており、企業ユーザーが使用するあらゆるデバイスを単一のMDMでカバーできる。また企業ユーザーがWindows 10に移行する上では、既存のWindowsアプリケーションをWindows 10に移行するという問題がつきまとう。VMware App Volumesは、既存アプリケーションをスムーズにWindows 10に移行するのに役立つ」と説明する。

写真2●VMworld 2015 USの基調講演の風景(出典:米VMware)
写真2●VMworld 2015 USの基調講演の風景(出典:米VMware)
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 VMwareはVMworld 2015で、Project A2に関して米Microsoftと提携し、企業ユーザーへのWindows 10の導入で協力すると発表した(写真2)。サーバー仮想化やデスクトップ仮想化の分野でVMwareとMicrosoftは激しいライバル関係にあるが、VMwareとしてはMDMソフトの、MicrosoftとしてはWindows 10の拡販を狙って手を組んだ格好だ。