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 米Wall Street Journalは現地時間2015年9月13日、米Facebookが360度の全天球映像をサポートするスタンドアロンのビデオアプリを開発していると報じた。フォーマットは一般的に複数のカメラで撮影した映像を継ぎ合わせたもので、ユーザーはスマートフォンを傾けることで自由に視点を変えて映像を見ることができるという。

 新たなアプリはiOSやAndroidをはじめとする多くのプラットフォームに対応すると見られている。だがWall Street Journalは事情に詳しい関係者の話として、アプリの開発状況はまだ初期段階であり、リリース時期などの詳細は明らかになっていないと伝えている。

 同紙によるとFacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)はかねて、仮想現実(VR)はスマートフォンに次ぐ新世代のプラットフォームだと述べていた。また同氏は今年3月、Facebookのニュースフィードが全天球ビデオに対応するとし、ユーザーはビデオの中で動き、様々な角度から映像を見ることができると述べていた。

 一方で同社傘下のOculus VRは、2016年第1四半期にもヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」の消費者向け製品をリリースする見通し。Zuckerberg CEOは同機器が医療や、コンサート、スポーツなど様々な分野で利用されることを期待しているという(関連記事:US NEWSの裏を読む - FB、Google、Appleなどが取り組む仮想・拡張現実の世界、その開発状況は?)。

 モバイル端末用アプリは、HMDに比べ利用者の没入体験の度合いが劣る。だが今回のアプリにより、Facebookは仮想現実の技術をまだHMDを使ったことのない、より多くの利用者に体験してもらえるようになると、Wall Street Journalは伝えている。

 同紙が引用したDeutsche Bankの推計によると、Oculus VRは来年約150万台のHMDを販売する見通し。一方米Gartnerは、携帯電話は同じ年に世界で20億台以上が売れると予測している(関連記事:2015年のPC・携帯電話世界出荷台数、1.5%の伸びにとどまる見通し)。