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 米Salesforce.comのMarc Benioff会長兼CEO(最高経営責任者)は2015年9月16日(米国時間)、米サンフランシスコで開催する「Dreamforce 2015」で基調講演を行い、IoT(Internet of Things)向けの新サービスや、米Microsoftとの提携強化などを発表した(写真1)。

写真1●米Salesforce.comのMarc Benioff会長兼CEO(最高経営責任者)
写真1●米Salesforce.comのMarc Benioff会長兼CEO(最高経営責任者)
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 Dreamforceは9月15日から18日まで開催している同社の年次イベントで、今回は17万人を超える事前登録者があったという。同社は今年のイベントで、2016年にサービスを開始する予定の「Salesforce IoT Cloud」をお披露目した。インターネットにつながる様々なデバイスからデータを収集し、デバイスに何らかのイベントが発生した場合にそれをリアルタイムに捉えて、イベントの種類に応じたアクションを即座に実行するという、IoTのバックエンドに必要な機能を備える。

 「ネットにつながるデバイスの先には、そのデバイスを使用する顧客が存在する。デバイスから集めたデータを顧客との関係強化(エンゲージメント)につなげることが、これからのマーケティングにとって不可欠になる」。Benioff会長は、CRM(顧客関係管理)のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を提供するSalesfoceがIoTに進出する理由をこのように説明した(写真2)。

写真2●IoTの重要性を説明するBenioff会長兼CEO
写真2●IoTの重要性を説明するBenioff会長兼CEO
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Spark、Storm、Kafka、Cassandraなど人気OSSを活用

 今回発表したIoT Cloudは、同社が新規に開発した「Thunder Platform」で稼働するアプリケーション(SaaS)となる。Salesforceは将来的には、Thunder PlatformをPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)としても提供する予定。ユーザー企業はIoT Cloudを自由にカスタマイズしたり、Thunder Platformを使って自社のIoTアプリケーションを開発したりできるようになる。

 Thunder Platformの実態は、分散ストリーミング処理ソフトである「Apache Storm」や、ストリーミング処理の機能も備える大規模分散データ処理ソフトの「Apach Spark」、メッセージ処理ソフトの「Apach Kafka」、NoSQLデータベースの「Apache Cassandra」といった、最近人気が高まっているオープンソースソフトウエア(OSS)を組み合わせたものである。