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写真1●大容量磁気テープのラインナップ。容量は大きくとも、サイズは手のひらにのる程度
写真1●大容量磁気テープのラインナップ。容量は大きくとも、サイズは手のひらにのる程度
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写真2●磁気テープの操作性を体感できるコーナー。ドラッグ&ドロップでデータの書き込みや削除もスムーズだ
写真2●磁気テープの操作性を体感できるコーナー。ドラッグ&ドロップでデータの書き込みや削除もスムーズだ
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 富士フイルムは、2015年9月30日から10月2日にかけて東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2015」において、独自技術のバリウムフェライト(BaFe)磁性体を採用した大容量磁気テープで、非圧縮記録容量220TBを達成するまでのロードマップを公開している(写真1)。

 同社は、2013年に2.5TBの「LTO Ultrium 6(LTO 6)」を発売。2015年中には、「LTO 6」の次世代となる6.4TBの「LTO 7」を発売する予定だ。同社では既に、IBMとの共同研究により、将来的に220TBの大容量磁気テープが開発可能なことを実証している。今回、ブースで改めてそのロードマップを示したかたちだ。

 同社の記録メディア事業部営業部シニアエキスパートの森本清秀氏は、大容量磁気テープの容量の変遷について、「2~3年で世代交代を繰り返してきた」と指摘。今後、LTO 7の次は2017年頃に12.8TBに、2020年頃に25TBに、2023年頃に48TBにまで容量が拡大し、「2025年以降には220TBの大容量磁気テープが登場する」(森本氏)という。

 森本氏は、ビッグデータ時代に増大が予測されるデータのアーカイブソリューションとして、「ロードマップが明確なことは、利用者にとってメリットが大きい」という。他の記録メディアでは、これまでも記録方式の変更や記録メディアそのものが製造中止になってしまうということがあった。そういったケースでは、記録していたメディアから他のメディアにデータを移管できないこともあり、貴重な情報資産の活用が制限されてしまうこともあったからだ。

 ロードマップが明確になることで、利用者は将来のデータアーカイブを計画的に進められるようになる。森本氏は「他の記録メディアや記録装置を含め、ここまで記録容量のロードマップを明確にしているのは磁気テープだけ」とそのメリットを強調した。

 ブースでは、LTO磁気テープに大容量のデータを書き込んだり、いったん保存したデータを磁気テープから削除したりする操作を実際に体感できる(写真2)。従来は磁気テープへの書き込みやデータの削除には専用ソフトが必須だった。現在では専用ソフトがなくても、通常のハードディスクへのデータの保存や書き込みと同じようにパソコンを使ったドラッグ&ドロップの操作で書き込みや削除ができる。「磁気テープの操作性を体感し、ビッグデータ時代のアーカイブソリューションとして磁気テープを身近に感じていただきたい」(森本氏)という。