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写真●試験運行では国慶節で訪日した中国人客を運んだ
写真●試験運行では国慶節で訪日した中国人客を運んだ
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 インターネット広告のマイクロアドは2016年春にも、訪日外国人が買い物に利用できる無料バスサービスを始める。ジェイアールバス関東と組み、訪日外国人を乗せて東京都中心部の百貨店や量販店などを周回するバスを運行。乗客である訪日外国人は途中で自由に乗り降りして買い物ができる。マイクロアドは現地SNSやバス車内のデジタルサイネージで広告を配信し、集客を支援する。ネットを使った販促と無料バスによる移動手段を組み合わせ、個人の訪日客を取り込みたい国内流通業の需要に応える。

 10月2日から4日にかけて、東京都内で試験的に無料バスを運行した(写真)。この期間は中国の建国記念日にあたる国慶節の連休期間で、中国からの訪日客を対象に実施。ホテル運営のHRTニューオータニ、ラオックス、ドン・キホーテ、高島屋、コレド室町を運営する三井不動産商業マネジメントが協賛した。試験運行では協賛企業の店舗を周遊できるコースに沿って無料バスを運行した。

 マイクロアドは試験運行に先立ち、中国のメッセージアプリ「WeChat(ウィーチャット)」を使って同バスを告知する情報を配信した。正式サービスを始める段階では、バス車内にデジタルサイネージを設置して広告を表示したり、ウィーチャット利用者のスマホに割引クーポンを配信したりすることを検討する。将来的には中国国内のECサイトと連動して、協賛企業の商品を帰国後に購入できる「越境EC」の実施も視野に入れる。

 同サービスはツアー客ではなく個人の訪日外国人を対象にする。一般に個人の訪日外国人は裕福な層が多く、ツアー客に比べて買い物をする金額が大きい。百貨店や量販店は個人客を取り込みたいが、これまでは個人客へ効果的に告知したり、訪日後の個人客を店舗に連れてきたりする手段が乏しかった。

 マイクロアドとジェイアールバス関東はこの需要に着目。試験運行の結果を基に運行する地域や路線、集客方法を改善して、来春の中国の大型連休である春節をメドに正式運行を始める。2016年2月時点で20社以上の協賛企業獲得を目指す。中国のほか、タイや台湾の訪日客向けサービスも検討する。