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 米Appleが人工知能(AI)の技術を手がける小規模な米国の新興企業、Perceptioを買収したと米Bloomberg米AppleInsider米MacRumorsなどが現地時間2015年10月5日までに伝えた。Perceptioの技術を利用することで、Appleはユーザーの個人データを収集することなく、音声アシスタント「Siri」の機能などを向上させられる可能性があるという。

 これらの報道によると、Perceptioの共同創業者であるNicolas Pinto氏とZak Stone氏はディープラーニング(深層学習)を用いた画像認識システムを開発している。これは、クラウド上に保存された大量のデータを使うことなく、スマートフォン内部で画像の分類処理を行うシステムという。Appleはプライバシー保護について厳格な姿勢を取っているが、Perceptioの技術を使えば顧客データの利用を最小限に抑えられると、Bloombergは伝えている。

 MacRumorsによると、AppleのSiriは米Googleの「Google Now」や米Microsoftの「Cortana」といった競合サービスに後れを取っている。これはAppleが厳格なプライバシーポリシーを守り、顧客データを用いたデータ解析を行っていないことがその要因だと指摘されている(関連記事:Apple、機械学習専門家などの採用を加速、AI分野を拡充か)。

 なおBloombergによると、Appleの広報担当者であるColin Johnson氏はPerceptioの買収を認めた。ただしそれは「Appleは時々小規模な技術企業を買収するが、多くの場合その目的や計画については述べない」という同社が企業買収を行った際に用いる定例の声明。今回の買収についてもその詳細は明らかにしていない。

 AppleのAI分野への取り組みについては2日前に、同社が音声認識技術の英VocalIQを買収したと報じられたばかり。また先ごろは、同社がSiriの機能向上を目指しており、機械学習などの専門家を多数募集する計画だと英Reutersが報じていた(関連記事:Apple、AI関連で英ベンチャー買収、「Siri」強化が狙いか)。