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図●クラウド型実消化業務支援サービスの概要(出典:日立システムズ)
図●クラウド型実消化業務支援サービスの概要(出典:日立システムズ)
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 日立システムズは2015年10月9日、医薬品製造業向けに、医療機関や調剤薬局への納入実績を正確に把握できるようにするSaaS型クラウドサービス「クラウド型実消化業務支援サービス」()を販売開始した。医薬品業界に特有の、販売データを卸売業から入手して分析する実消化業務を支援する。販売目標は、2018年度末までに累計8億円。

 実消化業務に特化したパッケージソフト「REGASAS(レガサス)」(日立ソリューションズが開発)を、日立システムズのクラウド基盤から提供する。この上でさらに、日立システムズが運営するクラウド型のEDI(電子データ交換)サービス「REDISuite(レディスイート)」や、収集したデータの重複や誤りを修正するデータクレンジング業務のアウトソーシングサービスを組み合わせて提供する。

 REGASASは、医薬品の卸販売データを取り込んで、卸売業ごとに異なっている納入先や商品などの各種コードを自社コードへと変換し、販売実績を集計・分析する営業支援パッケージである。一方、REDISuiteは、受発注データを電子的にやり取りするEDI機能をクラウド型で提供するサービスである(関連記事:日立システムズがSaaS型EDIを強化、医薬品業界VANとやり取り可能に)。「JD-NET」などの医薬品卸業向けの業界VANとの間でデータを交換できる。

 サービスの背景には、実消化業務の負担が大きいという状況がある。医薬品は卸売販売であり、どの医療機関にどれだけの医薬品が販売されているのかを把握するには、卸売業から販売データを入手して分析する実消化業務が必要。しかし、取引先の追加変更やデータのクレンジングといった作業をエンドユーザーである医薬品製造業が行わなくてはならない。

 今回のクラウドサービスを使うと、これまで伝票処理やメールでのデータ授受などのようにEDI以外の手順で実消化業務を行っていた企業は、販売データを容易に分析システムなどに連携できるようになる。また、クラウドサービスであることから初期費用を抑えられる。さらに、人手によるデータクレンジング業務を、アウトソーシングサービスとして日立システムズに委託できる。

 初期費用(税別)は、EDIサービスのREDISuiteが180万円から。実消化業務パッケージのREGASASと、実消化業務のアウトソーシングサービスは、いずれも個別見積もり。