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 米IBMは中国政府が同社の一部製品のソースコードを閲覧することに合意したと、複数の海外メディア(英Reuters米Engadget米Fortuneなど)が現地時間2015年10月16日に報じた。

 最初にこれを伝えた米Wall Street Journal(閲覧には有料登録が必要)が関係者から得た情報によると、IBMは中国の工業・情報化部(MIIT)の職員がソースコードを閲覧できるようにする。閲覧は密室で行われ、ソースコードを外部に持ち出すことはできない。 どの製品が対象となるか、また閲覧に許された時間がどのくらいかなどは不明という。

 中国政府は、特にEdward Snowden元米中央情報局(CIA)職員が米政府の大規模情報収集活動を告発して以降、米企業の製品にセキュリティのリスクがないことを証明するためとしてソースコードの開示を迫っている。

 中国メディアは、IBMがソースコードの開示を始めたことについて、同社のSteve Mills執行副社長が「中国での事業拡大には政府のサポートが必要」と述べたと報じている。IBMは、中国のデータセンター事業者21Vianet Group(世紀互聯)との提携を通じて、クラウドプラットフォーム「Bluemix」を中国でリリースする計画を10月16日に明らかにしている。

 IBM以外にも、例えば米Microsoftが2003年にWindowsのソースコード開示に関する契約を中国政府と結んでいる。また米Appleも、iOSに対する中国政府の検査を受け入れることで合意したと今年1月に報じられた。