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 スカパーJSATは2015年10月19日、緑泉会米盛病院と国立病院機構災害医療センター、国立病院機構大阪医療センター、岩手医科大学、奈良先端科学技術大学院大学と共に、地域災害医療に最適な衛星通信システムの開発と運用に関する研究および検証を10月20日より実施すると発表した。

 既に各機関には衛星通信設備が設置されており、衛星を介した音声通話や電話会議、インターネット接続、緊急地震速報の受信、オリジナルポータルサイトへのアクセスが可能な環境にある。スカパーJSATは、各機関にこれらの衛星通信機能を実際に利用してもらいながら、災害時に有用なシステムを検証する。

 各大学は共同研究を通じて、将来を見据えた新システムへのビジョンを提言する予定である。10月20日に各機関が集まり、第1回目の全体会合を開催するのを皮切りに、2015年度いっぱいをかけて地域災害医療に最適な衛星通信システムの開発と運用に関する研究および検証を実施していく。

 地震などの災害が起こった際には、災害医療を担う地域の拠点となる病院間で、通信の確保が重要となる。具体的には、病院の被災状況や患者の受入可能数、受け入れて欲しい患者数、備品の在庫状況の確認など、医療活動に必要なありとあらゆる情報のやり取りが必須となる。被災現場と被災者の受け入れ病院間も必ずつながる通信が不可欠となる。

 スカパーJSATは2015年9月1日に行われた政府総合防災訓練における大規模地震時医療活動訓練に参加し、地上回線が寸断され電話も携帯電話も不通となったことを想定した訓練で、衛星によるインターネット接続や音声通話を可能とする環境を提供した。その経験を踏まえ、今回の研究と検証を実施し、病院や医療機関に最適な衛星通信の新サービスの提供開始につなげたい考えである。2016年度中の提供開始を目指す。

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