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写真1●M2MやIoT向けシステム基盤を構築する製品群「M2Mトラフィックソリューション」(日立製作所のWebページより抜粋)
写真1●M2MやIoT向けシステム基盤を構築する製品群「M2Mトラフィックソリューション」(日立製作所のWebページより抜粋)
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写真2●日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 IoTビジネス推進統括本部 IoTシステム本部 担当本部長の桝川博史氏(左)と、同M2Mソリューション部 部長の小泉一人氏
写真2●日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 IoTビジネス推進統括本部 IoTシステム本部 担当本部長の桝川博史氏(左)と、同M2Mソリューション部 部長の小泉一人氏
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 日立製作所は2015年10月21日、M2M(Machine-to-Machine)やIoT(Internet of Things、モノのインターネット)向けのシステム基盤を構築できる製品群「M2Mトラフィックソリューション」を強化した(写真1)。新たに携帯電話向け高速無線通信規格の「LTE」(Long Term Evolution)に対応し、車内や屋外、移動先から各種カメラの映像や画像などの大容量ファイルを高速データ転送できるサービスを追加する。

 M2Mトラフィックソリューションは、ゲートウエイ装置(各種センサーを接続した機器から、センサーによる収集データをサーバーに送信する機能を備えた機器)などのM2M機器と収集データの管理や、各種機器の制御などを一元的に実行するクラウド環境を提供する。これにより、M2MやIoT向けのシステム基盤を迅速に構築できるという。

 今回の強化では、LTE通信と日立独自の高速ファイル転送技術「WAN Optimization Manager(WOM)」を搭載したゲートウエイ装置を新開発した。WOMは独自のアルゴリズムでTCP(Transmission Control Protocol)通信の速度遅延を防ぐ。「車両での移動中や山間部など通信品質が悪い環境でも、速度遅延を抑えて安定した通信を実現する」(日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 IoTビジネス推進統括本部 IoTシステム本部 担当本部長の桝川博史氏、写真2)という。

 屋外での利用を想定し、屋外設置に適したゲートウエイ装置もサービスに加えた。高温、多湿、紫外線、振動など多様な外部環境への耐性を強化している。一時的な機器の故障などで通信が途絶えた場合でも、復旧後にデータを送信する仕組みを備える。複数の通信事業者が提供するモバイル通信サービスにも対応する。

 屋外からの大容量ファイル転送サービスは既にある医療機関が、エックス線の検診車で先行採用している。エックス線の撮影データはデータ量が多いため、これまではDVDなどに保存し、医療機関まで届けていた。

 日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 IoTビジネス推進統括本部 IoTシステム本部 M2Mソリューション部 部長の小泉一人氏によると、「データの受け渡し作業が通常勤務の時間外にずれ込み、残業代が発生していた。受診者に診断結果を届けるのも1週間ほどかかった」とのことだ。

 これに対し、大容量ファイル転送サービスを活用することで、「検診車から直接データを送れるため、移動の手間や残業代を削減できた。受診者にも数日で診断結果を送れるようになった」と小泉氏は話す。

 大容量ファイル転送サービスの提供開始は2015年12月25日から。価格は個別見積もりである。