PR

 IoT(Internet of Things)をテーマに各地でシリーズイベントを展開している「A3 IoT 2015 RE/Design」。2015年9月27日、東京、大阪、名古屋に続き、4度目となるイベントが金沢で開催された。

 大阪、名古屋と同様、前半がパネルディスカッション、後半がアイデアソンという2部構成の「DevSession」となった。前半のパネルディスカッションでは3人のゲストを招き、「オープンデータからIoTを考えよう」という切り口でトークを展開した。

 パネルディスカッションの登壇者はアイパブリッシング代表取締役で、非営利団体「Code for Kanazawa」代表理事を務める福島健一郎氏、センド代表 クリエイティブディレクターの宮田人司氏(福島氏、宮田氏はいずれも金沢市在住)、トーンコネクト代表の加畑健志氏である。司会は、日経BPの林誠氏が務めた(写真1)。

写真1●センドの宮田氏(左)、アイパブリッシングの福島氏(右)
写真1●センドの宮田氏(左)、アイパブリッシングの福島氏(右)
[画像のクリックで拡大表示]

 最初のテーマは「現在のIoT、ウエアラブル市場について思うこと」。宮田氏は、身の回りの全てのものがインターネットにつながるのが当たり前になり、服の中にセンサーが埋め込まれる時代が訪れたとし、「昔夢見ていた世界がここ1〜2年で現実になりつつある」と語った。

 加えて、今では個人が電子キットを利用し、ODMやOEMへのアクセスも容易になったことで、デバイスを手軽に作れる環境になったことにも言及。「これからのデバイスは、オープンデータを上手に使うことで、サービスもあわせて展開できるようになる」と今後の展望についても触れた。

 福島氏は、「現在、米国では“データシティ”という考え方が進んでいる。街中にある建物や道路といったインフラが、内包したセンサーからデータを出せるようになれば、それがオープンデータになっていく」と、今回のテーマに絡めてIoTの可能性を語った。そして、1990年代に“ユビキタスコンピューティング”と言われた世界が現実化している背景には、ハードウエア、ソフトウエア、通信回線の地道な進化があるとする。

 加畑氏はIoTの成長要因として、スマートフォン登場以降のセンサーやICチップ価格の劇的な下落を挙げる。さらにAWS(アマゾンウェブサービス)のような低価格クラウドの台頭も拍車をかけたとする。それらの傾向から、次のように分析した(写真2)。

写真2●トーンコネクトの加畑氏(左)、日経BP社の林氏(右)
写真2●トーンコネクトの加畑氏(左)、日経BP社の林氏(右)
[画像のクリックで拡大表示]

 「データベースインフラの敷居が下がり、安く解析できるようになった。そこで利用できるツールもどんどん増えている。その視点が、今日のオープンデータの話につながる。今までのオープンデータは統計データが多く、スパンが長かった。例えば、人口については、最新で2年ぐらい前のデータでも良しとされてきた。ところがIoTだとリアルタイム、現在のデータが取得できるようになる。極端な話、今、金沢市に何人いるのかが分かるかもしれない。そのレベルまで発展すると、いろんなことが変わってくる」