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 スウェーデンEricssonは現地時間2015年12月21日、米Appleとの間で争われていた特許侵害訴訟で両社が和解に合意し、ライセンス契約を締結したと発表した。Appleはライセンス料をEricssonに支払うが、金額など詳細な条件については明らかにしていない。

 両社はEricssonの第2世代(2G)通信および第4世代(4G)LTE通信に関する標準特許とその他の非標準特許のライセンス料を巡って意見が対立し、今年1月半ばを期限とするライセンス契約を更新せずに終了した。Ericssonは2月、Appleが特許を侵害しているとして米国際貿易委員会(ITC)に調査を依頼し、テキサス州東部とカリフォルニア州北部の米連邦地方裁判所にAppleを提訴。Appleもライセンス条件が公正かつ適切であるか判断を求める訴訟を起こした。5月には、ドイツ、英国、オランダにも係争を広げていた(関連記事:EricssonとAppleの特許係争がドイツ、英国、オランダに拡大)。

 両社は今回、これらすべての訴訟を取り下げることで合意した。互いのGSM、UMTS、LTE関連の標準必須特許について7年間のクロスライセンス契約を結ぶほか、一部特許の使用権を承認する。AppleはEricssonに一時金を支払い、以降、定期的にロイヤルティーを支払う。

 また、両社は第5世代(5G)携帯電話標準規格に関する開発、動画ネットワークのトラフィック管理、無線ネットワークの最適化など、多数の技術分野で協力する。

 Ericssonは、Appleとの和解による影響を含め、2015年通年における知的財産権関連の収入が130億~140億クローナ(1クローナは約14円)にのぼると見込んでいる。

 英Reutersの報道によると、2014年のEricssonの知的財産収入は99億クローナだった。スイスUBSのアナリストらは、Appleが2015年までのライセンス料として、一時金を含めて36億クローナを支払うと推計している。年間のライセンス料は、「iPhone」や「iPad」の販売台数とロイヤリティー率にもよるが、20億~60億クローナと見ている。

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