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 米Amazon.com傘下のAnnapurna Labsは現地時間2016年1月6日、コネクテッドホーム向け半導体製品「Alpine」を、OEMおよびサービスプロバイダーに販売すると発表した。

 Alpineは、家庭用ゲートウエイ、Wi-Fiルーター、NAS(Network Attached Storage)デバイスなどでの使用を想定している。すでに数社への一部製品の提供を始めているという。

 Annapurna Labsは、Amazon.comが昨年初めに買収したイスラエルの新興会社。2011年に設立され、半導体設計の英ARM、ベンチャーキャピタルの米Walden Internationalなどが出資している(関連記事:Amazon.com、イスラエルの半導体スタートアップを買収へ)。買収額は3億5000万ドルとも3億7000万ドル以上とも報じられ、当初Amazon.comはクラウド事業強化にAnnapurna Labsの技術を利用すると見られていた。

 Alpineは、32ビットARMv7や64ビットARMv8アーキテクチャをベースにしており、UHDビデオストリーミング、セキュアストレージ、IoT(モノのインターネット)、クラウドアプリケーションに対応した各種機能を組み合わせる。従来の家庭用器機では演算能力やネットワーキング能力が制限されているが、Alpineではそうした問題を解決し、迅速に新たなサービスを実装できるとしている。

 Alpineは現在のところ、米Intelの牙城であるハイエンドサーバー以外の市場に焦点を当てている。米Bloombergによれば、Intelはサーバー市場の99%のシェアを獲得しており、Alpineが今すぐIntelを脅かす存在になるとは考えにくい。しかし、現在Intel製カスタムチップを使用しているAmazon.comがIntel製品から乗り換えることも考えられ、Amazon.comの半導体事業参入がいずれIntelの驚異になる可能性があると指摘する米メディア(Business Insider)もある。

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