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 米Googleが開発に取り組んでいる自動運転車の公道テスト走行では、過去14カ月間に272回の技術的問題が発生していたことが、現地時間2016年1月13日までに公開された報告書(PDF文書)から分かった。

 関連の自動車事業Google Autoを通じて米カリフォルニア州車両管理局(DMV)に提出された同報告書によると、2014年9月24日~2015年11月30日の期間、Googleの自動運転車がカリフォルニア州の公道を走行中に自動運転モードを解除してドライバーが操縦したことが341回あり、そのうち272回は技術的な問題によるものだった。これには、通信の不具合、センサーやモニターの異常などが含まれる。

 危険回避のためにドライバーが操縦したケースは69回で、そのうち13回は、のちの検証によって、ドライバーが制御しなければ衝突事故を起こしていたことが確認された。そのうち2回はコーン標識への接触、3回は別の車による衝突が発生するところだったという。

 同期間に自動運転モードで公道を走行した距離は42万4331マイルで、その大半は、同社本社があるマウンテンビュー周辺で行われた。1カ月当たりの自動走行距離は平均3万~4万マイルにのぼる。

 Googleは、高速道路などではなく一般道での走行は歩行者や自転車もあるため運転が複雑であることを強調し、自動運転モード解除件数の89%がこうした一般道で起きていることは驚くべきことではないと述べている。

 また、技術的問題の発生は、2014年第4四半期は785マイルに1件の割合だったが、2015年第4四半期には5318マイルに1件と、発生率は大幅に減少していると主張した。

 報告書の公開を受け、一部の米メディア(ComputerworldFortune)は、自動運転車が一般に普及するほど安全に走行できるようになるまでにはまだかなり時間がかかりそうだと報じている。また、カリフォルニア州は先月、Googleが目指すハンドルやペダルが不要な完全自動運転車の走行を禁じる法案を発表している(関連記事:カリフォルニア州、自動運転車の無人走行を禁じる法案)。

[発表資料(カリフォルニア州DMVへの報告書)]