PR

 富士通は2016年1月20日、センサー搭載のウエアラブル端末で取得したデータをクラウド上で分析できる製品群「IoT Solution UBIQUITOUSWARE(以下、ユビキタスウェア)」を同日から順次、提供開始すると発表した。センサーモジュールやデータ分析環境をパッケージにして提供することで、ユーザー企業のIoT(Internet of Things)を活用したサービスの構築を促進する。富士通は、2020年にユビキタスウェアの売上高1000億円を計画していることも明らかにした。

 同社は先行して2015年5月に、ユビキタスウェアの製品群の一つ「IoT Solution UBIQUITOUSWARE ヘッドマウントディスプレイ」を発売した(関連記事:富士通がIoTシステム構築向けのパッケージ、「垂直統合型のプラットフォームを提供する」) 。今回の発表で、これまで開発してきたユビキタスウェアの製品群が全て出そろったことになる。

 ユビキタスウェアを構成する製品群は10種。このうち中心となるのは、データ分析用のソフトウエア「センサーアルゴリズム」と、活用シーンに応じてウエアラブル端末に組み込める「センサーコアモジュール」だ。センサーコアモジュールは加速度、角速度、地磁気などのセンサーや、Bluetooth Low Energy(BLE)の通信機能を搭載する。

写真1●発表会で展示されていたユビキタスウェア ロケーションバッジ。装着者の位置情報をリアルタイムに追跡する
写真1●発表会で展示されていたユビキタスウェア ロケーションバッジ。装着者の位置情報をリアルタイムに追跡する
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●ペットに取り付けて活動量や歩数を計測できる「わんダントチャーム」。写真では、背中部の2カ所に搭載している
写真2●ペットに取り付けて活動量や歩数を計測できる「わんダントチャーム」。写真では、背中部の2カ所に搭載している
[画像のクリックで拡大表示]

 同日開かれた発表会では、センサーアルゴリズムやセンサーコアモジュールなどを組み込んだユビキタスウェアの製品群を展示した。例えば、バッジ型の端末「ユビキタスウェア ロケーションバッジ・タグ」だ(写真1)。装着した利用者の位置情報を追跡でき、動線分析に役立てられるという。このほか、ペットの歩数や運動量などを測れる「ユビキタスウェア わんダントチャーム・ステーション」も展示した(写真2)。

写真3●富士通 グローバルマーケティング部門長の阪井洋之執行役員常務
写真3●富士通 グローバルマーケティング部門長の阪井洋之執行役員常務
[画像のクリックで拡大表示]

 ユビキタスウェアの製品群では、ユーザーが構築したいIoTサービスを試験的に導入できる「パイロットパック」も用意。センサーアルゴリズムやデータ分析用のクラウド環境で構成する。価格は試験導入の規模によって異なるが、80万円~120万円だという。富士通 グローバルマーケティング部門長の阪井洋之執行役員常務は「どのようなIoTを活用したサービスが必要か検証しやすくすることで、ユーザーのサービス構築を促す」と話した(写真3)。2016年中に約940件の商談成立につなげることを目指す。