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 IoT(Internet of Things)分野のバックエンド基盤サービスを提供するベンチャー企業のKii(キー)は2016年1月21日、米シスコシステムズの投資部門から出資を受けたことを発表した。出資時期は2015年12月下旬で、シスコを含めた複数のベンチャーキャピタルなどから資金を調達した。出資額は非公表。

 Kiiは2010年設立。共同設立者兼会長の荒井真成氏(関連記事)は、モバイルデバイス黎明期のデータ同期ソフト大手だった米インテリシンクの創業メンバーである。

 現在のKiiは、家電メーカーなどが購入者向けのIoTサービスを始める際に必要になるプラットフォーム(アプリに組み込むソフトウエア開発キットやクラウドでのデータ収集・管理機能など)を提供している。東芝のリストバンド型生体センサー「Actiband」「Silmee W」や、京セラのウエアラブルセンサー「TSUC」などで採用されている。

 Kiiは調達した資金を活用してシスコのソリューションとの連携を推進し、自社サービスの浸透を図る。シスコはIoT分野の事業を強化するため、外部のIoT関連ベンチャーへの投資を積極化しており、約300億円の規模のベンチャーキャピタル投資ファンドを運用している。Kiiへの出資もこの一環。日本市場の家電IoT分野で強みを持つKiiに出資することで、日本での事業拡大の足掛かりとする狙いがある。

 シスコはIoT事業強化のため、産業機器分野の大手企業との協業にも積極的で、同じ1月21日には産業用ロボット大手のファナックとの協業も発表した(関連記事:ファナックとシスコが協業、工場内ロボットのダウンタイムをゼロに)。