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 米IBMは現地時間2016年1月21日、ビデオ配信サービスの米Ustreamを買収したと発表した。買収額については明らかにしていない。UstreamはIBMが新たに設置したクラウドビデオ事業部門に統合される。

 Ustreamが手がけるクラウドベースのビデオストリーミングサービスは、企業が会議の基調講演を配信したり、テレビ局がコンサートをライブ中継する際などに使われている。オープンな開発プラットフォームにより、企業はカスタムなビデオアプリケーションを作成し、様々なデバイスに対応したビデオや、アプリケーション内の埋め込み動画を視聴者に提供できる。また、ライブ配信のコンテンツに対する視聴者の反応をリアルタイムで測定できる。

 IBMの新部門Cloud Video Servicesは、Ustreamのほか、2015年に買収したビデオ管理サービスの米Clearleap(関連記事)と大容量ストレージソフトの米Cleversafe(関連記事)、2013年に買収した高速ファイル転送ソフトのAsperaで構成され、デジタルメディアや視覚解析に関するIBMの技術を組み合わせる。

 新部門はBraxton Jarrattジェネラルマネージャーが指揮し、IBMが1050億ドル規模と推計するクラウドビデオサービスおよびソフトウエア市場の商機獲得を狙う。オープンなAPI開発、デジタルおよび視覚解析、効率的な管理と配信といった広範な企業向けビデオサービスを展開する。

 IBMはまた、クラウドプラットフォーム「Bluemix」にUstreamの開発プラットフォームを統合する。

 IBMによるUstream買収の情報は、IBMが正式発表する前日に(米Fortune)が報じていた。同メディアが得た情報では、約1億3000万ドルの現金に加え、利益目標に達した場合の支払いや従業員確保プログラムの費用なども合わせると、買収総額は1億5000万ドル近くにのぼるという。またJarratt氏は、新部門にコグニティブコンピューティングシステム「Watson」を導入する考えも明らかにした。

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