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 米Googleは現地時間2016年1月27日、同社傘下の人工知能(AI)ベンチャーDeepMindが開発したAIシステム「AlphaGo」がコンピュータプログラムで初めて囲碁のプロ棋士に勝ったことを明らかにした。詳細な論文を同日発行の英誌「Nature」で発表している。

 コンピュータと人間の対戦では、1997年に米IBMのスーパーコンピュータ「Deep Blue」がチェスの世界チャンピオンGarry Kasparov氏を破ったことなどがよく知られている。しかし囲碁は局面数が無数にあるとされ、サーチツリーを構築する従来のAI手法では通用しないため、AlphaGoは異なるアプローチを取り、ディープラーニング(深層学習)を組み合わせた。

 盤上の石の配置などを情報としてインプットし、12層のニューラルネットワークによって、次に打つべき手を判断する。人間同士の対局の3000万手についてトレーニングしたのち、新たな戦略を見つける訓練や、ニューラルネットワーク同士で戦わせるなどの強化学習を重ねたという。膨大な演算能力を必要とするため、「Google Cloud Platform」の力を利用した。

 その結果、AlphaGoは2015年10月に英国ロンドンで欧州チャンピオンのプロ棋士Fan Hui氏に挑み、5戦すべて勝利した。

 AlphaGoは今年3月に、韓国ソウルで世界トップと言われるLee Sedol氏と対戦する予定。

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