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 Amazon.comは米国で、無料配送の条件となる注文1回当たりの最低金額を、これまでの35ドルから49ドルに引き上げた。米Wall Street Journal米CNETなどの海外メディアが現地時間2016年2月22日までに伝えた。

 Amazon.comのヘルプページには、特定の書籍については25ドル以上の注文で送料が無料になり、それらと組み合わせて注文する商品の送料も無料になるとの説明がある。だがそれ以外の場合は49ドル以上の注文でないと無料配送とはならない。また無料配送の場合、すべての商品がそろった後、5~8営業日で商品を届けると同社は説明している。

 Wall Street Journalによると、Amazon.comが最後に無料配送の最低注文金額を引き上げたのは2013年10月。それ以前は約10年間、25ドルという最低注文金額を維持していた。

 今回のAmazon.comの方針変更は、増え続ける配送コストの抑制と、追加料金なしで商品が2日以内に届く有料会員プログラム「Prime」の会員拡大を狙ったものだと同紙は伝えている。同紙によると、Amazon.comの昨年10~12月期における配送コストは前年同期から37%増の41億7000万ドルとなった。また売上高に占める配送コストの比率は12.5%となり、前年同期の10.9%から拡大した。

 一方でAmazon.comはPrimeの会費だけで、年間50億ドル以上を売り上げていると推計されている。Amazon.comはPrimeの会員数を公表していない。だが先ごろ米国の調査会社CIRP(Consumer Intelligence Research Partners)がまとめたリポートによると、米国におけるPrimeの会員数は1年前から35%増加し、5400万人に達した。

 この5400万人とは米国の成人人口である2億4600万人の21%に当たり、これを世帯ベースで推計すると、米国では46%の家庭がPrimeに加入していることになるという。またPrime会員1人当たりの年間平均購入金額は1100ドルで、非会員の600ドルを大きく上回っているとCIRPは報告している(関連記事:「Amazon Prime」の米国会員数は2015年末で5400万人、前年比35%増も伸び鈍化)。