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写真●東京マラソン 2016と同日にアシックスストア東京に設けられたデモンストレーション会場
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写真●東京マラソン 2016と同日にアシックスストア東京に設けられたデモンストレーション会場

 アシックスは2016年2月28日、スポーツ選手が身に着けたカメラで撮影した360度映像をリアルタイムで遠隔モニタリングできる新システムを公開した。東京・銀座のアシックスストア東京で、同日に行われた東京マラソン 2016の参加ランナーから見える風景を体感するデモンストレーションを実施した。

 公開した新システムは2つ。1つは、360度カメラで撮影した動画をリアルタイムで遠隔モニタリングするシステム。360度カメラにリコーの「THETA」を採用し、ヘルメットに装着。ランナーがこれをかぶり周囲の様子を動画撮影する。撮影した動画は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で開発した技術を使って、ネット経由でリアルタイムに転送する。

 もう1つが手のひらサイズの専用機器を使ってスポーツ選手の位置情報を5秒単位で追跡し、地図上に示すシステム。特徴は、位置情報の把握にGPSだけでなく、準天頂衛星の「みちびき」のデータも活用し、位置情報の精度を上げている点だ。NECソリューションイノベータの協力を得て実現させた。

 GPSだけの場合、衛星の位置によってビルが電波が遮ぎったり、ビル間で電波が反射したりして、数十メートルの誤差が生じることがある。そこで日本上空の天頂にとどまることからビルの影響を受けにくい人工衛星、みちびきからの電波も活用。ビル街でも位置の測定誤差を数メートル以内に抑えることができるようにした。

 測位情報のシステムでは、あらかじめコース情報を設定したうえで、ランナーの動きから走行ペースを自動的に割り出せるようにしている。ペースの情報と位置の情報から、ゴールする時間を推定できるようにもした。

写真●会場では360度カメラを装着したヘルメットも公開
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写真●会場では360度カメラを装着したヘルメットも公開

 2月28日の東京マラソン2016には、アシックス社員がTHETA付きのヘルメットと、手のひらサイズの専用機器を装着して参加。そこからのデータを、ネット経由でアシックスストア東京にリアルタイムで送信し、大型ディスプレイに映像と位置情報を映し出した。