PR
写真●米IntelでCEO(最高経営責任者)や会長を長く務めたAndy Grove氏
写真●米IntelでCEO(最高経営責任者)や会長を長く務めたAndy Grove氏
写真提供:米Intel
[画像のクリックで拡大表示]

 米IntelでCEO(最高経営責任者)や会長を長く務めたAndy Grove氏が2016年3月21日(現地時間)に死去した。79歳だった。Grove氏は1979年にIntelの社長に就任すると同社のビジネスをメモリーからプロセッサへと転換。CEOを務めた1990年代にはプロセッサのIntelと「Windows」の米Microsoftの2社でパソコン市場を支配する「Wintel」時代を築いた。

 1936年にハンガリーで生まれたGrove氏は1956~7年頃に米国に移住し、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得した後、シリコンバレーの半導体会社である米Fairchild Semiconductorに1963年に就職。FairchildのR&D部門で後にIntelを創業するGordon Moore氏に仕えた。Moore氏とRobert Noyce氏が1968年にIntelを創業すると、Grove氏はIntelの第1号社員となった。

 Grove氏は1979年にIntelの社長に、1987年にはCEOに就任し、1997年から2005年まで取締役会長を務めた。Grove氏の指揮の下にIntelが1985年にメモリー市場から撤退し、プロセッサ事業に専念することで同市場を支配するまでに至った経緯は、Grove氏が1996年に刊行した著書「Only the Paranoid Survive(邦題:インテル戦略転換)」に詳しい。

 同書のタイトルである「Only the Paranoid Survive」は、Grove氏自身のモットーだった。Grove氏が経営トップを務めた間、Intelの売上高は19億ドルから260億ドルにまで成長を遂げた。Intelの現CEOであるBrian Krzanich氏はプレスリリースで「Andyは何度も何度も不可能を可能にし、何世代にも亘る技術者、起業家、ビジネスリーダーにひらめきを与えた」と、Grove氏の功績を称えている。