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 米Googleは2016年3月22日(米国時間)、同社のクラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」の「東京リージョン」を2016年下期にオープンすると発表した。同社広報によれば既存のデータセンターのフロアを「コロケーション」によって借りてサービスを提供するという。

 GCPはIaaS(Infrastructure as a Service)である「Google Compute Engine」やPaaS(Platform as a Service)である「Google App Engine」などからなるITインフラやプラットフォームに関するサービス。企業向け電子メールサービスなどからなるSaaS(Software as a Service)の「Google Apps for Work」は今回の発表の対象外となる。

 GoogleはこれまでGCPのサービスを、米サウスカロライナ州、米アイオワ州、ベルギー、台湾の4つのリージョンで提供していた。2016年下期に東京と米オレゴン州のリージョンを追加するほか、2017年までにさらに10カ所のリージョンを増やすとしている。従来の4つのリージョンにはいずれもGoogleの自社データセンターがあったが、東京リージョンに関しては自社データセンターを建設するのではなくコロケーションを選んだ。

 ITインフラのクラウドサービスで首位の米Amazon Web Services(AWS)は既に全世界で12のリージョンを展開しており、2016年末までにその数を16に増やす予定。AWSを追う米Microsoftも「Microsoft Azure」を全世界22のリージョンで提供し、さらに5カ所のリージョンを追加する計画を公表済み。GoogleはAWSやMicrosoftと比べて、エンタープライズ市場で苦戦している。同社としてはサービス内容に加えてリージョン数でも上位2社を追いかけ、エンタープライズ市場での巻き返しを図る考えだ。