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出所:IHS Teardown: iPhone SE Exploded View (Photo: Business Wire)
出所:IHS Teardown: iPhone SE Exploded View (Photo: Business Wire)
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 米IHSは現地時間2016年4月4日、米Appleが先月末に発売した「iPhone SE」の実機を分解して調査した原価分析結果を発表した。16GバイトモデルのBOM(Bill of Material:部品表)に基づく部品コストは推定156.20ドルで、組み立てコスト3.80ドルを含む原価は160.00ドルと見積もられる。16GバイトiPhone SEは希望小売価格399.00ドル(SIMフリー版)で販売されている。

 iPhone SEは「iPhone 5s」とほぼ同じ外観だが、IHSによると、iPhone 5sおよび「iPhone 6」「iPhone 6s」で使われている部品、あるいは極めて類似した部品が利用されている。

 LTE通信用RFモジュールの多くはiPhone 6向けと同様で、米Qualcommの製品を使用している。iPhone 6で提供している120万画素の「FaceTime HD」カメラ、iPhone 6sに搭載されている「A9」チップと1200万画素の「iSight」カメラも盛り込まれている。

 上位機種の性能を組み込んでいるものの、決して利ざやは小さくないとIHSは指摘する。例えば米Corningの高強度ガラス「Gorilla Glass」を用いた4インチディスプレイおよびタッチスクリーンモジュールは20ドルと見積もられるが、iPhone 5sのリリース当時と比べ約半分に低下している。同社は2013年にiPhone 5sを分解調査した際、ディスプレイの部品原価を41ドルと見積もった(関連記事:「iPhone 5s」の製造原価、16GBモデルは推定199ドル---米調査)。

 部品価格の低下により、希望小売価格499.00ドル(SIMフリー版)の64GバイトiPhone SEでは、16Gバイトモデルに比べさらにAppleの利益が89ドル高まると、IHSは推計している。

 なお、今回調査したiPhone SEには韓国LG Displayのディスプレイパネルが使われていた。AppleはiPhone向けディスプレイパネルを複数のサプライヤーから調達しており、iPhone全体のうちジャパンディスプレイが40%、LG Displayが35%、シャープが25%を占めるとIHSは見ている。

[発表資料(プレスリリース)] [発表資料(部品表)]