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 NTTデータは2016年度中に、中国の貴陽市で交通量を予測して信号を制御し、渋滞を緩和させる実証実験を開始する。交差点ごとに交通量を測定するカメラを設置して、データを収集。NTTが開発する、ビッグデータ処理の基盤技術「MAGONIA(マゴニア)」でデータを処理して分析することを検討する。実験結果を基に、渋滞を緩和する機能を搭載した交通管制システムを商用化し、2020年度末までに合計100億円の売り上げを目指す。

 MAGONIAは、通信ネットワーク向けにNTTが開発してきた技術。分散処理や障害復旧といった機能を持つソフトウエアなどで構成される。「大量のデータをリアルタイムに処理するのに適している。汎用のIAサーバーで稼働できるので、データ処理基盤を構築するコストを削減できる」。開発に携わるNTTネットワークサービスシステム研究所 ネットワーク制御基盤プロジェクト 分散型サーバ基盤DPの小林弘明氏はこう話す。

 この基盤技術を交通管制システムで使う。そのために、分散処理するデータをサーバー間で同期するソフトウエアを開発、搭載した。「交通シミュレーションでは、分散処理のために分割したデータがそれぞれ依存しており、計算結果を同期する必要がある。一方、通信ネットワークでは、サーバーそれぞれで処理が完結する。例えば電話機のようにデータ処理がサーバーごとにひも付いているからだ」(同研究所 ネットワーク制御基盤プロジェクト 分散型サーバ基盤DP 主幹研究員の福元健 氏)。

 2016年7月をめどに、中国貴陽市の中心部で交通量のデータを収集する実証実験を進める。約100個の信号機を対象に、交通データを収集するためのカメラを約100台設置。これらのデータを基に、渋滞を緩和する信号制御の方法を調べる。既に、渋滞時間を約3割削減できた実験結果もあるという。

■変更履歴
記事公開当初、第1段落で「「MAGONIA(マゴニア)」でデータを処理して分析する」としていましたが、「「MAGONIA(マゴニア)」でデータを処理して分析することを検討する」の誤りでした。最後の段落で「2015年7月」としていましたが、「2016年7月」の誤りです。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。 [2016/05/25 15:30]