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 半導体製造装置のドイツAIXTRONは現地時間2016年5月23日、中国Fujian Grand Chip Investment Fund(福建芯片投資基金:FGC)がドイツ子会社Grand Chip Investment(GCI)を通じて同社を買収することで合意したと発表した。

 合意に基づき、GCIはAIXTRONの全発行済み普通株式の取得を目指して株式公開買い付け(TOB)を実施する。TOBに応じる株主は、AIXTRON普通株式1株につき現金6.00ユーロを受け取る。6.00ユーロという金額は、過去3カ月間の平均株価より50.7%高いという。買収総額は約6億7000万ユーロにのぼる見込み。

 AIXTRONは1983年創業で、ドイツのヘルツォーゲンラートに本社を置いている。買収手続き完了後、FGCはAIXTRONの戦略推進を支援するとしており、引き続きヘルツォーゲンラートの本社と技術拠点、および英国のケンブリッジと米国のサニーベールにある技術拠点を維持する。

 Martin Goetzeler最高経営責任者(CEO)とBernd Schulte最高執行責任者(COO)が現職を継続し、GCIはAIXTRON監査役会のメンバー6人のうち4人を指名する。

 これによりAIXTRONは中国市場に事業を拡大し、アジアでの地歩拡大を図ることができると米Bloombergは伝えている。AIXTRONは昨年12月、中国Sanan Optoelectronics(三安光電)の発注キャンセルを受けて業績見通しを引き下げ、株価が43%下落した。

 英Financial Times(閲覧には有料登録が必要)の報道によると、AIXTRONの2016年1~3月期売上高は前年同期比47%減の2140万ユーロで市場予測を下回り、赤字が1550万ユーロに拡大した。

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