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 イラン当局が外国のソーシャルメディアにイランユーザーのデータを国内に保存するよう要請しているとする英Reutersの報道内容を、複数の米メディア(PCWorldThe Vergeなど)が伝えている。

 Reutersによると、イランの国営通信機関IRNAは現地時間2016年5月29日、イランのサイバースペース最高評議会が新たな規則を発表し、外国のメッセージングアプリケーションなどのソーシャルメディアに対して、保有しているイランユーザーのデータを1年以内にイラン国内のサーバーに移行するよう要請したと報じた。

 イランはインターネット検閲が厳しい国の1つで、「Facebook」や「Twitter」などのソーシャルメディアが遮断されている。しかしイランの多くのインターネットユーザーは広く出回っているソフトウエアを通じて、これらサービスにアクセスしている。

 今回の新規則による影響を特に受けるのはドイツ発のメッセージングアプリケーション「Telegram」と見られる。Telegramはセキュリティの高さで人気を集め、人口約8000万人のイランで約2000万人が利用していると推計される。しかし昨年11月、イラン当局は、Telegram上で「道徳に反するコンテンツ」を拡散したとして、20以上のグループの管理者を摘発した。

 サーバーをイラン国内に置くということは、イラン政府が手軽にユーザーの情報にアクセスできる可能性を意味する。Telegramの既存ユーザーからは、「サーバーがイラン国内に移れば安全ではなくなるので、Telegramの利用を止める」といった声がツイートされているという。

 イランでは今月、スカーフを外して顔を覆っていない写真を画像共有サービス「Instagram」に投稿した8人の女性が逮捕されている(米Tech Timesの報道)。