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 SAPジャパンは2016年5月31日、インメモリーデータベースの「HANA」を中核としたデータ処理基盤「HANA プラットフォーム」の新版を提供すると発表した。システムを変更する際に利用する、データ移行や性能解析ツールを加えた。ユーザー企業はソフト更新時に必要なテストなどの手間を減らせる。

写真1●バイスプレジデント プラットフォーム事業部長の鈴木正敏氏
写真1●バイスプレジデント プラットフォーム事業部長の鈴木正敏氏
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 HANAは欧州SAPが2010年に提供開始した製品で、年に2回の頻度で機能拡張した新版を発表してきた。今回のバージョン名は「SPS(サポート・パッケージ・システム)12」で、12回目の機能拡張となる。SAPジャパンは、HANAの導入企業数の詳細は明らかにしていない。SAPジャパン バイスプレジデント プラットフォーム事業部長の鈴木正敏氏は「全世界で1万社以上が導入しており、堅調に伸びている」とした(写真1)。

写真2●プラットフォーム事業本部 の松舘学エバンジェリスト
写真2●プラットフォーム事業本部 の松舘学エバンジェリスト
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 SPS12で最も大きな機能拡張は、システムの稼働データをコピーして新システムに移行できる「キャプチャー&リプレイ」だ。同社 プラットフォーム事業本部 の松舘学エバンジェリストは「これまでは、システム移行を助けるツールが無かった」と話した(写真2)。

 オープンソースのデータ分析ソフトとの連携機能も強化。Apache Sparkのプラグインで、HANAとのデータのやり取りを可能にする「HANA Vora 1.2」に対応させた。これまでは前版の「HANA Vora 1.0」にしか対応していなかった。

 このほか、パブリッククラウド上で稼働するHANAの最大メモリー容量を増やした。AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)上で稼働させられるHANAのメモリー容量を最大2TBまで拡張。これまでは512GBが最大だった。

 SAPジャパンはHANAの想定ユーザーを中小企業にも拡大する考えを明らかにした。同日に、中小企業ユーザー向けの「HANA Edge Edition」を提供開始した。最小32GBのメモリーで稼働させられる。「これまでは大手の大規模なシステムを対象にしていたが、幅広いユーザーに使ってもらいたい」(SAPジャパンの鈴木氏)