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 インフォテリアは、ミャンマーのマイクロファイナンス大手BCファイナンスの融資・貯金システムの取引履歴(勘定データ)をプライベートブロックチェーン上に複製し、動作を確認するす実証実験を2016年5~6月に実施した(ITpro関連記事:インフォテリア、ミャンマーのマイクロファイナンス機関とブロックチェーン共同実験)。口座残高や貸付額など、業務に必要なデータをブロックチェーン上でチェックできることを確認した。

 BCファイナンスは現在、本社オフィスに設置したSQL Serverで取引履歴を集中管理し、各支店から1日1回のバッチ処理で履歴を更新している。

 インフォテリアは2016年5月28日から1週間ほど、従業員を2人をミャンマーに派遣。BCファイナンスがミャンマーに展開する19支店のうち1支店のアクティブな口座における全取引履歴を、ブロックチェーン上にコピーした。

 ブロックチェーン上では、BCファイナンスの口座と利用者の口座の間で、現地通貨「チャット」と同等の価値を持たせたコインを取引する形となる。ブロックチェーンはBCファイナンス内でのプライベート運用を想定し、利用者はアクセスできない。

 実証実験の結果、口座残高や貸付額などマイクロファイナンス業務に必要なデータをブロックチェーン上でチェックできることを確認した。口座数や取引履歴の数は非公開。

 ブロックチェーンソフトにはテックビューロの「mijin」、SQL Serverとmijinとの接続にはインフォテリアの「ASTERIA WARP」を使い、Microsoft Azureの東日本・西日本拠点で各2インスタンス、計4インスタンスで形成したブロックチェーンネットワークで実験した。

 今後インフォテリアは、2016年7月前半から約6週間、SQL Serverと、Azure上のブロックチェーンを並行運用させる実験を行うほか、各支店の端末からブロックチェーンへの書き込みや口座残高・貸付額などの参照を行えるソフトウエアの開発を検討する。

 インフォテリアの平野洋一郎社長は、マイクロファイナンスの業務にブロックチェーンを使う事の利点として「ブロックチェーンソフトのAPIやウォレット(電子財布)アプリなどの資産を通じ、マイクロファイナンスに必要なアプリケーションを安価に構築できる」(平野氏)ことを挙げている。