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図●新基幹系システムにおける費用申請の承認画面
図●新基幹系システムにおける費用申請の承認画面
(提供:アビームコンサルティング)
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 アビームコンサルティングは2016年6月30日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の新しい基幹系システム向けに、欧州SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージ製品「SAP Business Suite powered by SAP HANA」を導入したと発表した。2016年1月に会計関連のシステムを稼働、2017年3月までに人事システムの開発も終える予定だ。アドオンする機能数を2~3割程度に抑え、約8カ月で導入したという。OISTは、長期的に教員数を現在の約6倍まで拡充するなど、大学の規模拡大を掲げており、新基幹系システムを運営基盤と位置づける。

 新基幹系システムが対象とする業務は、予算登録・執行、経費、調達など。インターネットイニシアティブ(IIJ)のIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)上で稼働させ、学術機関向け情報ネットワーク「SINET」で接続する。クラウドの活用とSAP Business Suite powered by SAP HANAの導入で、利用者数の増加や業務範囲の拡大に柔軟に対応したい考えだ。OISTは元々、別のERPパッケージを利用していたが、大部分の機能についてカスタマイズ開発しており、保守開発などで影響範囲が多岐にわたるという課題を抱えていた。

 今回の新基幹系システム導入に当たっては、原則としてパッケージの標準機能を使う方針を採用。アビームコンサルティングが提供する公共機関向けテンプレートも活用することで、開発期間を抑えた。アビームコンサルティングの佐久間隆介執行役員は、「かなり短期間で導入できた事例だ」と語る。

 特徴的なのは、「SAP Fiori」を採用してモバイル環境でも操作できるようにした点だ。研究室が研究機器などを購入する際の費用申請承認者である教授は外出が多く、速やかな承認作業が難しかった。今回、VPN経由で基幹系システムにログインし、外出先からの承認作業を可能にした()。

 新基幹系システムの利用者は、今後も増える見通しだ。今回の会計関連システムは、経理担当者や教授などが主な利用者だが、2017年に稼働予定の人事システムは全職員が使う。さらにOISTは、現在約50人の教員数を2023年末までに約100人、最終的にはベンチマークするカリフォルニア工科大学を模範に300人まで拡充させる計画を立てている。

■変更履歴
4段落目で、「WebGUI」としていましたが、正しくは「SAP Fiori」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2016/06/30 16:50]