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PEZY Computingの齊藤元章 代表取締役社長
PEZY Computingの齊藤元章 代表取締役社長
(写真:井上裕康)
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 メニーコアプロセッサを開発するPEZY Computingの齊藤元章 代表取締役社長は2016年7月7日、東京都内で開催している「IT Japan 2016」(日経BP社主催)で「人工知能による新産業革命と、次世代スパコンによる社会的特異点の創出に向けて」と題して講演した。齊藤氏は、次世代のAI(人工知能)が次世代のスーパーコンピュータ(スパコン)と連携することで科学技術基盤が創出され、「エネルギー、食料、人口、医療といった問題が解決できる」と期待を話した。

 齊藤氏は、液浸冷却を開発するExaScalerの創業者・代表取締役会長、積層メモリーを開発するUltraMemory創業者・会長を兼務している。3社からなるPEZYグループは、スパコンの省エネルギー性能ランキング「Green500」で1位を3度取得している。PEZYグループは、新たに現在の1000倍程度高速なAIエンジンの研究を始めている。このエンジンによる次世代のAIが次世代のスパコンと連携することで、次々世代のAIやスパコンを開発。その結果「汎用人工知能が実現され、あらゆる問題を解決する」(齊藤氏)未来を語った。

 齊藤氏は「スパコンとAIを持っているかどうかで、先進国と途上国が再定義される」と話し、演題にもある新産業革命について、AIによる社会の変化は第4次産業革命ではなく、全く新しい革命であることを説明した。

 まず、PEZYグループが開発したスパコンの性能を紹介。理化学研究所にある「Shoubu(菖蒲)」を使い、猫の小脳をリアルタイムにシミュレーションした事例を紹介し、「将来、人間の頭の中を全て理解するコンピュータができる」(齊藤氏)と語った。

仮説を立てるスパコン

 齊藤氏は、AIエンジン処理能力が向上すれば、AIが仮説を立てられるようになるという。「既にAIは、画像認識で人間以上のパターン認識能力を発揮している。PEZYグループが2018年に完成を目指している1000倍高速なAIエンジンは、人間には抽出できない膨大で複雑なパターンを認識する能力を蓄えて、そこから仮説を立てられる」(齊藤氏)。

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