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写真●青山学院大学陸上競技部監督の原晋氏
写真●青山学院大学陸上競技部監督の原晋氏
(写真:井上裕康)
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 箱根駅伝連覇という輝かしい成績をあげて、青山学院大学を最強軍団に育て上げた同大学陸上競技部監督の原晋氏は、2016年7月7日、東京都内で開催された「IT Japan 2016」(日経BP社主催)で講演した。

 講演は、自己紹介から始まった。原氏は、世羅高校(広島)、中京大学を経て陸上選手として中国電力に入社する。しかし入社1年目に足首を捻挫し、競技者生活に終止符を打たざるを得なくなった。「覚悟を持って挑戦する姿勢に欠けていた」と当時を振り返った。その後の10年は、同社社員としてサラリーマン生活を送る。

 選手時代のような優遇はなくなった。地方営業所勤務や、現場のサービスセンター勤務も経験。選手としてだけでなく、サラリーマンとしても挫折を味わったという。しかし後年そこでの努力が認められ、新規事業に抜擢されて、営業マンとして能力を開花させた。その新規事業は、現在、100人規模の会社にまで成長している。原氏は「頑張っていれば誰か見ていてくれる」と感じたという。

「10年あれば優勝できる」と直感

 その後知人の紹介で、当時は無名だった青山学院陸上部監督に就任する。選手時代に大きな大会に出場した経験がないという意味で、異例の監督だった。それでも就任早々に「10年あれば優勝できるんじゃないか」と直感的に思ったという。陸上界が旧態依然として変化がなく、「これならサラリーマン時代の経験を生かして業界の改革ができる」(原氏)と考えたのだ。