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SAS Institute Japan 代表取締役社長の堀田徹哉氏
SAS Institute Japan 代表取締役社長の堀田徹哉氏
写真:井上 裕康
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 「IoTやAIを通じて、現実空間をデジタル化した仮想空間のリアリティが高まり、究極的には、映画『マトリックス』の世界に近づくことになる」。2016年7月22日、東京・目黒のウェスティンホテル東京で開催した「第4回イノベーターズ会議」(日経BP社 日経ITイノベーターズ主催)で、SAS Institute Japan 代表取締役社長の堀田徹哉氏が講演した。タイトルは「SASが考えるIoT・AIとの付き合い方(その1)」。

 堀田氏によれば、アナリティクスの取り組みは、現実空間の出来事をデジタル空間に取り込み(Sense)、モデリングや最適化を通じてデータを理解し(Understand)、現実世界に最適化を働きかける(Act)試みという。「この枠組み自体は、私が学生だった頃から変わっていないが、IoTやAIは、現実をデジタル化する精度を高め、よりリアルなデジタル空間を作り出している」(堀田氏)。

 堀田氏は、このSense、Understand、Actの中でとりわけ大事なのが「Understand」だという。

 例えば、人間の動きを検知できるレーザーレンジスキャナーを店舗に置けば、来店客が店舗内をどう動いたかを把握する(Sense)ことは容易だ。

 だが、データを取得しただけでは意味がない。そのデータから来店客の購買パターンを見出したり、あるいは万引きなどの不正を検知したりするには、データサイエンティストによる顧客行動のモデリング、つまり「Understand」が不可欠になるという。

 モデルリングの手法は多様であり、ディープラーニングなど最新のAI技術だけでなく、熟練者の知見を借りてルールベースのAIを作る古典的な手法も有効になる。堀田氏は、アナリティクスをビジネスに生かすため、流行にとらわれず「様々なモデリング手法を試し、見極める必要がある」とした。