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 米Appleが個人健康情報を管理・共有する技術やサービスを手がける米国の新興企業Gliimpseを買収していたと、複数の海外メディア(米Fast Company米Wall Street Journalなど)が現地時間2016年8月22日までに報じた。これによりAppleは今後、Gliimpseの技術を自社の健康関連ソフトウエアフレームワークに活用し、サービスを強化する可能性があるという。

 Gliimpseは米カリフォルニア州レッドウッドシティーの企業。創業者の1人であるAnil Sethi氏は1980年代後半にAppleでシステムエンジニアを務めた経歴を持つ人物。同氏はその後いくつもの新興企業を立ち上げ、2013年にKarthik Hariharan氏とともに自己資金でGliimpseを創業した。

 Fast CompanyによるとAppleは今年に入ってGliimpseを買収した。だがAppleは正式な声明を出しておらず、今回のメディア取材に対しても、いつものとおり、「我々は時折、規模の小さな技術企業を買収するが、多くの場合その目的や計画については述べない」と返答し、買収の事実を認めた。

 GliimpseのWebサイトはすでにアクセスできない状態となっているが、同社が過去に出した発表資料によると、同社は個人健康情報を収集、パーソナライズ、共有するData-as-a-Service(DaaS)のプラットフォームを手がけていた。

 一方で、Appleにはソフトウエアフレームワークとして、健康・フィットネス関連のデータを扱う「HealthKit」、医学・医療研究を目的に患者の活動や症状、健康データを収集する「ResearchKit」、個人の健康・症状・治療データを扱う「CareKit」があり、これらはGliimpseの技術、サービスの目的と一致しているとFast Companyは伝えている。

 またAppleは、1型糖尿病(小児糖尿病)患者向けのHealthKitアプリを開発した専門家を雇い入れるなど、ここ最近は慢性疾患を抱える患者向けの技術やサービスに力を入れているという(関連記事1関連記事2)。