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 米AppleはAR(拡張現実)の技術をiPhoneのカメラアプリに導入する計画だと複数の米メディア(Business InsiderMac RumorsAppleInsiderなど)が現地時間2016年11月17日までに報じた。

 この話題を最初に伝えたBusiness Insiderの記事によると、当初Appleが導入したいと考えているARの機能は2つあるという。1つは現実の物体をiPhoneのカメラで写し、それを認識させるというもの。もう1つは人間の顔を認識し、それに応じた操作を行うというもの。

 前者については、Appleが自社で3Dオブジェクトのデータベースを構築するか、他社からライセンス供与を受ける必要があるという。後者については、Appleはすでに写真アプリで顔認証技術を導入しているほか、昨年モーションキャプチャー技術のスイスFaceshiftを買収した。Faceshiftは、モーションキャプチャーを使い、人間の表情をリアルタイムでアバターなどのデジタルフィギュアに反映させる技術を手がけていた(関連記事)。

 このほかAppleは過去数年間、ARやVR(仮想現実)の新興企業を相次ぎ買収しており、そうした技術をiPhoneのカメラに導入するのではないかとBusiness Insiderの記事は伝えている。

 例えば昨年11月、AppleはARアプリケーションのソフトウエア開発キット(SDK)などを手がけるドイツMetaio(関連記事)を、今年1月には米Googleの3D視覚認識プロジェクト「Project Tango」用ソフトの開発でGoogleに協力してきた米Flyby Mediaを買収したと伝えられた(関連記事)。

 こうしてiPhoneのカメラアプリに組み込まれたAR機能は、やがてSDK(ソフトウエア開発キット)として外部の開発者に公開されることになると、事情に詳しい関係者は話しているという。

 なお今回の報道に先立ち米Bloombergは、AppleがiPhoneと連携するメガネ型ウエアラブル端末の製品化を検討していると報じていた(関連記事)。今回のBusiness Insiderの記事もこのBloombergの報道について触れ、Appleの最終目的は先の報道のとおりメガネ型端末を開発することだと伝えている。ただ、この端末が製品化されるのは早くても2018年とみられている。Business Insiderによると、Appleはまず先にiPhoneのカメラアプリにARを導入したい考えだという。