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 「なぜ、赤の他人に部屋を貸したり、一緒にドライブしたりしようとするのか。提供者側の心理がどうしても分からなかった。研究の結果、ようやく分かった」。シェアリングエコノミー研究の第一人者である、ニューヨーク大学経営大学院のアルン・スンドララジャン教授(写真1)は2016年11月25日、シェアリングエコノミー協会が主催した「Share!Summit-シェア経済サミット-」の講演でこう話した。講演タイトルは「シェアリングエコノミーの未来」である。

写真1●シェアリングエコノミー研究の第一人者である、ニューヨーク大学経営大学院のアルン・スンドララジャン教授
写真1●シェアリングエコノミー研究の第一人者である、ニューヨーク大学経営大学院のアルン・スンドララジャン教授
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 スンドララジャン教授は、欧州などで普及しているライドシェアサービス「BlaBlaCar」を研究した。同サービスは他人が運転するクルマに相乗りし、目的地まで連れて行ってもらうというもの。スンドララジャン教授が注目したのは、運転手の心理だった。「同乗者にとっては、便利で価格が安いというメリットが明確。これに対して、運転手は労働に見合う対価を得られるように思えなかった」(スンドララジャン教授)。

 研究を進める中で、どうやら経済的価値よりも社会的価値を運転手は求めているようだと考えるようになった。そんななか、スンドララジャン教授はある人から「これを見れば、運転手になる動機が一発で分かりますよ」と言われ、2枚の写真を見せられた。