PR

 米Amazon.comは現地時間2016年12月14日、一部の顧客を対象にしたドローン(小型無人機)配送の実験を始めたと発表した。

 同日付で公開したビデオには、顧客がタブレット端末のアプリで商品を注文すると、ドローンに商品が積み込まれ、専用の離陸スペースにドローンが移動して、オペレーターがコンピュータでクリック操作した後、ドローンが飛び立つ様子が映されている。このビデオはシミュレーションではなく、実際に行われた配送オペレーションの場面だとAmazon.comは説明している。

Amazon.comのPrime Airのサイト
Amazon.comのPrime Airのサイト
(出所:Amazon.com)
[画像のクリックで拡大表示]

 実験が行われたのは英国ロンドンから約100キロメートル離れたケンブリッジシャーの町。米New York Timesによると、今後はAmazon.comのドローン実験施設があるケンブリッジの近くに住む2世帯も対象に加えて実験を行い、成功すれば、数カ月後に数十世帯に増やしたいとしている。

 Amazon.comがドローンを使った配送システム「Prime Air」の構想を発表したのは2013年12月。その後同社は米国でさまざまな実験を行っていたが、米当局の商用小型ドローン運用規則の制限に直面し、同国における実験が進まなかった。そうした中、同社は英国政府と提携。2016年7月から英国でPrime Airの運用実験を開始した(関連記事:Amazon.com、ドローン配送システムの実験で英国政府と提携)。

 Amazon.comによると、同社は英国で日中の時間帯にドローンを飛行させる許可を得ている。現在のところ風が弱く、視界が良い日に限られ、雨や雪の日は飛行していないが、今後データを収集し、安全性が確保できれば、飛行条件を緩めるとしている。Prime Airでは、1回の飛行に積み込める荷物の重さは5ポンド(約2.27キログラム)まで。これを注文から30分以内に配達することを目指している。