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 米Googleの親会社Alphabetが設立した米Waymoは、米ミシガン州デトロイトで「North American International Auto Show(北米国際オートショー)」の開幕を翌日に控えた現地時間2017年1月8日に、欧米自動車大手のFiat Chrysler Automobiles(FCA)との共同開発による完全自動運転車を披露した。複数の米メディア(New York TimesThe VergeComputerworldなど)が報じている。

 FCAのミニバン「Chrysler Pacifica」に、Waymoが開発した自動運転用センサーやビジョンシステムを搭載。WaymoのJohn Krafcik最高経営責任者(CEO)は「誰もハンドルを操作することなくドアツードアで移動できる世界初の自動運転ミニバン」と紹介した。

 自動運転システムはWaymoがすべてデザインし、構築したという。これにより完全自動運転に必要なハイテク部品のコストを大幅に削減し、例えば外部から調達すると7万5000ドルかかるレーザーレーダー(LiDAR)は90%減の7500ドルに抑えられると、Krafcik氏は説明している。

 Waymoは、Googleが2009年より取り組んでいる自動運転車開発プロジェクトの技術を商用化する目的でAlphabetが2016年12月に設立した。GoogleとFCAは昨年5月より提携しており、12月にはWaymoがChrysler Pacificaを100台導入して2017年早々にテストする計画を明らかにしていた(関連記事:GoogleスピンアウトのWaymo、完全自動運転のChrysler Pacificaを2017年に100台導入)。

 Waymoは自動運転車を製造するのではなく、自動車メーカーが主流車に統合可能な自動運転システムの開発に焦点を当てる。Waymoのシステムを組み込んだChrysler Pacificaはすでにミシガン州の施設内で試験を行っており、今月中にアリゾナ州フェニックスとカリフォルニア州マウンテンビューの公道でテスト走行を始める予定という。

 なお本田技研工業(ホンダ)も自動運転技術の共同研究に向けてWaymoと正式討議に入っている(関連記事:Google発の自動運転技術事業Waymo、ホンダと正式交渉中)。一方、米General Motorsや米Ford Motorなどはそれぞれ社内で自動運転車開発を進めている。