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 日立製作所は2018年1月16日、傘下でネットワーク機器を開発・販売するアラクサラネットワークスの全持株を投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡する契約を結んだと発表した。

 アラクサラネットワークスは2004年10月に日立製作所とNECの企業向けネットワーク機器部門を統合して発足した。日立製作所が全発行済み株式の6割を、NECが同4割を保有している。日立は契約に基づき、保有するアラクサラ株全てを日本産業パートナーズが子会社として設立した特別目的会社の「AJホールディングス2」に2018年3月付けで譲渡する。譲渡金額は非公表。

 日立は株式売却の理由として、企業向けや社会インフラ向けのネットワーク分野を強化するために投資ファンドの下で機動的な投資や事業運営を展開して成長を目指すことが望ましいと判断したと説明している。

 アラクサラ株の売却により、日立はグループ内で製造・販売する通信機器のラインアップを大きく絞り込む。日立グループに残る通信機器事業は、日立製作所が開発・製造する一部の通信事業者向けの伝送装置に加え、日立情報通信エンジニアリングが持つIP電話関連製品となる。企業向けを中心とした幅広いネットワーク機器のラインアップは手放し、法人顧客にネットワークを構築・運用するソリューション領域への集中を強める。

 アラクサラに共同出資しているNECは引き続き株式を保有する。アラクサラはJIPとNECによる共同運営に移行する格好だ。

 JIPは企業再生を目的とした投資ファンドで、NEC子会社だったインターネット接続事業者のNECビッグローブ(現在はKDDI子会社のビッグローブ)を買収したほか、ソニーのパソコン事業を買収してVAIOとして事業会社化するなど、IT分野での企業再生に乗り出している。