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 韓国Samsung Electronicsのモバイル事業責任者であるDong-jin Koh(高東真)氏は、今年の「Mobile World Congress(MWC)」で「Galaxy S」スマートフォンの次期モデル「Galaxy S8」を発表しない方針を明らかにした。英Reuters米CNETが現地時間2017年1月23日にSamsungから確認を得たとして報じた。

 MWCは、スペインのバルセロナで毎年2月に開催される世界最大のモバイル展示会。Samsungは過去3年間、MWCでGalaxy Sの新モデルを発表していた。

 Koh氏は、Galaxy S8のリリース時期について明らかにしていないが、一部のアナリストは4月と見ている。

 Galaxy S8は、全面ディスプレイ、ホームボタン廃止、性能向上、防水仕様といった機能のほか、「Bixby」と呼ぶデジタルアシスタントの搭載などが噂されている(米Mashable)。

 Samsungは同日、過熱発火問題でリコールおよび生産中止になった「Galaxy Note7」の数カ月にわたる調査の結果を発表した。

 Galaxy Note7は米Appleの「iPhone 7」に対抗すべく2016年8月19日にリリースされたが、バッテリー過熱や発火などの不具合報告が相次ぎ、9月2日に自主回収プログラムを開始した。当初はバッテリーの製造不備が原因とされ、新品との交換を実施していたが、交換後の製品でもトラブルが続き、10月に生産中止を決定した(関連記事:Samsung、「Galaxy Note7」の恒久的な生産中止を決定)。

 Samsungの社内チームと社外専門家が調査した結果、交換前および交換後ともバッテリーの不具合が原因で、製造上の欠陥または設計ミスによる回線のショートが発煙や発火を招いたとしている。

 Samsungはサプライヤーの名前を明かさなかったが、以前、グループ会社のSamsung SDIと中国Amperex Technology(新能源科技)から調達していることを示唆している。Samsung SDIは、Samsungスマートフォン向けのバッテリー供給を継続するために、製品の安全性強化に1500億ウォンを投じることを明らかにしている。

 Samsungはサプライヤー2社に対する法的措置をとらない方針という。Koh氏は「Galaxy Note7の問題から学んだことは、当社の文化とプロセスに深く反映される。消費者の信頼を取り戻すために尽力する」と述べ、8段階のバッテリー検査体制など、再発防止策を導入済みだと説明した。

 またSamsungは、販売された306万台のGalaxy Note7のうち、96%を回収済みだと明かした。