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“スピード2倍”で拡販

 エプソン販売 代表取締役社長の佐伯直幸氏によると、これまでもオフィスのインクジェット化を進めてきたが、従来の複合機が24枚/分と印刷スピードが遅く、ニーズに完全に応えることができなかった。しかし、今回の高速プリンターの投入によって「オフィスのセンターに入っていけると考えている。エプソンにとって成長領域である、複写機/複合機市場と軽印刷市場に本格参入する」と宣言した(写真3)。競合他社のレーザーやLED方式の複合機は50枚/分前後で本体価格は250万円前後だった。これらの製品に対して、同じ価格帯で“スピード2倍”のメリットを訴求して拡販を進めていく。

写真3●エプソン販売の佐伯直幸代表取締役社長
写真3●エプソン販売の佐伯直幸代表取締役社長
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 新製品の購入プランとして、従来型のリースや買い取りのほかに、5年契約の定額サービス「オール・イン・ワンプラン」も提供する。ファクス非搭載のLX-10000は月額7万円の支払いでモノクロ1万3000枚、カラー7000枚を印刷でき、保守料も含まれる。基準枚数超過分はモノクロ0.8円、カラー3.0円で別途加算される。

新開発のラインヘッドを搭載

 高速性能の核となるラインヘッドは、「PrecisionCore」と呼ぶ独自の印刷ヘッド技術を進めて新規開発した(写真4)。長さ1.53インチ、333dpiのプリント用チップは、従来品よりノズル列を伸ばしノズル間隔も10%向上させた。これを36枚斜めに並べラインヘッドにした。チップを斜めに配置することで用紙搬送方向で見た解像度を高め、有効ノズル数約3万3500本相当を実現している。

写真4●セイコーエプソンが新規に開発したラインヘッド
写真4●セイコーエプソンが新規に開発したラインヘッド
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 高速化に合わせ、速乾性を高めた水性顔料インクを新開発。静電吸着ベルトを採用して紙送りの安定化も図った。紙粉や気泡によるノズル詰まりを検出するノズル自己診断システムも搭載。印刷ヘッド内でインクを押し出すアクチュエーターの振動を検知して異状を判断し、ドット抜けを目立たなくしたりヘッドクリーニングを実行したりする。両面印刷時は、用紙を引き戻すときに次の印刷を始める工夫によって印刷速度を落とさず最大50枚/分(100面/分)で印刷できるようにした。

100枚/分で320Wの省電力も強み

 インクジェット方式の強みである低消費電力も特徴。100枚/分の印刷時に最大320W、1週間当たりの消費電力量の目安であるTEC値は1.2kWh。75枚/分では最大300W。TEC値は0.9kWhと、1kWhを切る。熱でトナーを定着させるレーザー/LEDプリンターでは、最大消費電力は50枚/分でも1.5kW程度、100枚/分では5kWにもなって専用電源が必要となるのに比べると、電力面の設置のハードルが低い。レーザー/LED方式と比べると定期交換部品が少ないのもメリット。2万枚/月で60か月印刷した場合、給紙ローラーだけの交換で済むという。

 販売チャネルは、従来からある「エプソンのスマートチャージ」という販売網を活用。高速複合機では販売パートナーと協力して新規顧客開拓を進める。3~5年のうちに、コピー機/複合機市場でシェア5%、インクジェット軽印刷市場でシェア40%の獲得を目指す。