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 SCSKとNECは2017年2月2日、新築移転した京都岡本記念病院の建設に合わせて、SDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーキング)を活用した院内ネットワークを構築したと発表した。SIベンダーのNECネッツエスアイが院内ネットワークの構築を担当した。稼働開始時期は2016年5月。

京都岡本記念病院のネットワーク構成
京都岡本記念病院のネットワーク構成
(出所:SCSK、NEC)
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 OpenFlowに対応したNECのSDNスイッチ「UNIVERGE PFシリーズ」を導入した。SDNスイッチ4台をコアスイッチとして使う。一つの物理ネットワークに、電子カルテ系システムと情報系システムの二つの仮想ネットワークを設定し、各々を論理的に分割している。

 SDNコントローラーからソフトウエア設定によって経路の追加や変更ができるため、新病院の建設途中または建設後に発生した診療科の追加や院内のレイアウト変更などに迅速に対応できた、としている。これに対して旧病院では、経路の追加・変更の際に物理的な配線工事や機器の設定変更を行う必要があり、場合によっては数週間のリードタイムを要していたという。

 ネットワーク端末にVLANを割り当てる認証サーバーとして、SCSKの「RADIUS GUARD」を導入した。エコー・内視鏡検査機などの医療機器やPCなどの端末は、院内のどこで接続しても、自動的に所属するVLANにマッピングされるようにした。有線LAN端末はMACアドレスに応じてVLANを割り当て、無線LAN端末はIEEE 802.1X認証後にSSIDごとにVLANを割り当てる。

 将来的には、SDNを活用して来院患者向けの無線LANサービスを予定している。さらに、SDNをWANの領域にまで拡大し、地域の診療所やクリニックと安全に患者情報を共有できる仕組みの構築を目指すとしている。