PR

 ビーエスフジ(BSフジ)の代表取締役社長である宮内正喜氏は、2017年2月9日の記者懇談会で、2018年12月に開始する4K放送について述べた。同社は2017年1月24日に、4K放送の衛星基幹放送業務の認定を総務省から受けている。

 宮内氏は、「新しいチャンネルを持つというのは放送事業者として一つの節目となる。このことをプラスに受け止めて4K時代に突入していく」とした。さらに「設備投資や制作コストに見合う収益をどう確保するのか、というビジネスモデルが必要なのは言うまでもないが、何よりも4K放送受信機の普及が不可欠。放送事業者だけで頑張るには限界があるので、国やメーカーを巻き込んだオールジャパンでの展開が重要」という考えを示した。

写真●BSフジの宮内正喜社長
写真●BSフジの宮内正喜社長
[画像のクリックで拡大表示]

 2018年12月の放送開始時点におけるBSフジの4K放送チャンネルの編成内容は、同社の2K放送チャンネルと同一のものになる。同社の看板番組である「BSフジLIVE プライムニュース」については4Kで制作し、ピュア4K番組として放送する。宮内氏は、「4K化によって、生放送の緊張状態の中での出演者の目の動きや汗、顔色の変化、歯を食いしばる口元などを見ることができる。この番組では政財界のトップの出演が多い。生の表情が見えるのは大変なインパクトがあると思っている」とした。

 このほかにBSフジが制作に参加している時代劇である「三屋清左衛門残日録」シリーズなど、4Kで制作済みの番組もピュア4K番組として放送する。スポーツの4K中継も視野に入れている。「プロ野球中継を中心に扱っていきたい」(宮内氏)と意欲を見せた。

 説明終了後の質疑応答では、同社のスタジオやマスター設備の4K対応の状況についての質問が出た。技術担当の取締役である佐藤雅彦氏は、「メーカーの選定が終わり、打ち合わせが始まったという状態」「スタジオの4K対応は2018年9月までをメドに考えている。マスター設備は2018年12月の放送開始に間に合うように作業を進める」と回答した。

 記者懇談会の終了後、宮内氏は本誌に対し、「将来的には4K放送チャンネルを2K放送チャンネルとは別編成にする可能性はある」と述べた。「制作費などを回収するメドがあるかどうかがポイント。受信機の普及がどれだけ進むかどうかに尽きる」とした。